犬の下痢、血便、便の異常の症状

更新日 2020年02月28日

犬の下痢、血便、便の異常の症状

犬の便には、様々な病気のサインが現れます。多くの病気は便に異常が出ることが多いからです。 散歩にいった際やトイレの処理をするときには、必ずチェックし、早めに異常に気付くことが大切です。 エサはいつもと同じものだったかなど、与えていた食事やおやつと関連させて考えることも重要です。 いつもより少し柔らかい気がするけど、今日はいつものドライフードに缶詰を混ぜたからかな、など食事の影響から便に異常が起こる場合もあります。 そんな場合であっても、だんだん柔らかくなっていく、下痢もたまに混ざるなどの症状が起こった場合は、エサのせいではなく病気から来る便の異常かもしれません。 そういった時は、すぐに病院で診てもらうことも必要です。 それから便の異常は柔らかいだけではありません。色や量などの異常にも気付く必要があります。 黒くなっている、血が混ざっている、タール状(ドロッとしたような粘りけがある)、細くなっている、少し便秘気味など様々な変化にいかに早く気付いてあげるかで病気の早期発見に繋がります。 もちろん便以外のサインも見落とすことなく、気付いてあげられるのがベストです。 痛みがあってもわかりづらい犬だからこそ、目に見えるサインを早めにキャッチしてあげることが大切です。

犬の下痢、血便、便の異常の原因

ペットの便は食事に影響されることが多く、市販のペットフードによっては変色したり水分が減少することがあります。便に異常が生じた場合、与えている餌が影響しているケースの場合は餌を変えることで状態が改善されます。
その一方で体調不良が原因の異常は長期に渡って継続することが多いので速やかに医療機関で適切な治療を受ける必要があります。特に形状や色、臭いなどは疾患によって大きく変化しやすいことから、日頃から確認しておくことで異常を早期に発見しやすくなります。
ペットの健康状態が悪化すると便に異常が生じる他に、運動機能の低下や痛みなどのトラブルに見舞われることがあります。疾患の内容によって症状は変わりますが、便に異常が生じる病気は重篤化しやすい傾向があるので注意が必要です。特に鳥類や爬虫類などの品種は体が小さいものが多く、罹患すると症状が進みやすいので特に気を付けることが大切です。
病気以外にもストレスによって排泄物に異常が生じるケースがあることから、飼育環境を良好に保つことが飼い主の責任になります。特に温度や衛生状態の管理はペットの寿命を大きく左右する事柄なので、正しい知識を身に着けて適切に対処するように心がけます。

犬の下痢、血便、便の異常の予防/治療法

犬の便に異常があった場合に考えられる病気にコロナウィルス感染症があります。感染すると激しい下痢や嘔吐の胃腸炎を引き起こします。特に下痢は便がオレンジ色を帯びた粥状をしています。 コロナウィルス感染症の感染経路は便で、感染力が強く集団で飼育している場合はすぐに感染してしまいます。治療としては下痢による脱水症状対策として電解質液による支持療法が有効です。あとはワクチンの接種で予防できます。 他に犬の便に異常があった場合の病気としては回虫症があります。回虫はミミズを白くしたような虫です。犬が回虫卵を飲み込んでしまうことで感染してしまいます。妊娠すると子宮の中で仔犬に感染します。これを胎盤感染といいます。 治療としては駆虫薬を飲ませます。この薬の投与は1回だけではなく、2回か3回飲ませます。投与後1週間毎に再検査をします。駆虫により症状は良くなってきますが、体力が落ちているので症状に応じて整腸剤を飲ませたりします。 便が出たら速やかに処分して消毒し、清潔を保つようにしていきます。あとは野生のネズミなどが出そうな場合は接触するのはよくないので駆除をする必要があります。

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