ネコの脱毛による相談について、原因や注意すべき点とは?
出典:PIXTA
動物病院ナビ&獣医師相談では会員様より毎日獣医師への相談を受け付けています。直近で寄せられた相談をピックアップしてご紹介します。
今回は飼い猫の脱毛についてです。ふと気づくと身体の一部分の毛が抜け落ちていたという経験がある飼い主も少なくないようで多くの相談が寄せられています。ネコの脱毛の原因や観察しておきたい事柄について相談をもとにまとめました。
相談1:脱毛部分があるのですが 原因として考えられるものは?
相談者
少し脱毛部分があるのですが、原因としてどのようなことが考えられるのでしょうか?
獣医師
脱毛と一言言っても、様々な原因があり検査しないと断定できない場合が多いです。 ストレスや、何か痛みや不快があって自ら舐めたり噛んだりして毛が抜けてしまったり、皮膚病や感染症なども関与している場合があります。
場所や大きさはどのくらいでしょうか、いつ頃からか、またよく舐めたり、痒がっているか等で診断を行いますのでこれらの状況を飼い主さんで把握した上で、動物病院を受診すると良いでしょう。
相談2:お腹にできものが出来て、その部分が毛が薄くなっている
相談者
お腹にできものが出来て、その部分が毛が薄くなっています。
獣医師
おなかにできものができたということで、それは心配ですね。 そこの毛が薄くなっているということですね。 皮膚にできるといっても様々な原因があります。 虫刺されや水ぶくれ、皮膚にできるがんもあります。 がんの場合には良性も悪性もあります。 触ってなかに水があれば、針でついて中のものが出てくれば心配ないものかもしれません。 赤くてかゆみがある場合には虫刺されのこともあります。 がんなどの可能性も考えられます。
ご心配のようならば、動物病院で針生検を行って中のものが何か、検査されてみてください。
相談3:ハゲが出来ています。病院に連れていった方がいいでしょうか?
相談者
ハゲが出来ています。病院に連れていった方がいいでしょうか?
獣医師
ご質問の猫ちゃんの脱毛についてですが、猫ちゃんが脱毛する原因には、ノミ・ダニなどの寄生虫や菌の感染、アレルギー、ストレスなど様々な原因があります。 原因によって治療法が変わってきますので、まずは一度動物病院にて診察を受けることをおすすめします。
その際に、いつ頃から起こったか、かゆがる様子はあるか、同居猫の有無、駆虫薬を使用しているか、なども担当獣医師に伝えていただけると、診察がスムーズかと思います。 どうぞお大事になさってください。
ネコの脱毛にはメンタル的な要因にくわえ、内部の疾患、外部からの虫刺されなども原因となるようです。脱毛に対してどのような反応を示しているのか、脱毛部分の皮膚がどのような常態か観察し、早急な受診が必要です。