散歩の寒さ対策はどうする?犬の冬の過ごし方を徹底解説!

更新日 : 2021年01月08日

出典:PIXTA

寒い時期に心配になってくるのはペットの体調です。太陽が出る時間も短くなり、暖かい室内で過ごす機会も増えると思いますが、室内外の寒暖差や散歩のときに注意すべきことはあるのでしょうか。

 

今回は犬の冬の過ごし方について獣医師がご紹介します。

 

目次

 

犬の冬の過ごし方。気を付けるポイント

前提として、犬は暑さよりも寒さに強い動物です。寒暖に対する感覚も人間とは異なります。冬は、人間が快適と感じる温度よりも少し低め程度の室温、25度を超えないくらいにするといいでしょう。

 

ただし、犬種や持病の有無、年齢によっては注意を必要とする場合があります。病気によっては加湿の必要性も高まります。暖房やヒーター、洋服をうまく使うことで寒い冬も楽しく乗り越えていきましょう。

 

 

寒さに弱い犬種・強い犬種は?

寒さに強い犬種は?

 

生物学的な話になりますが、動物の体の大きさに関して「ベルクマンの法則」というものがあります。これは同じ種の動物でも寒い地域にすむものほど体が大きく、暑い地域にすむものほど体が小さいというものです。

 

体が大ければ体重に対して体表面積が小さくなる(外気にあたる体の部分の比率が小さくなる)ため冷えにくい性質があり、体が小さければ体重に対して体表面積が大きくなる(外気にあたる体の部分の比率が大きくなる)ので冷えやすくなります。

 

これに沿って考えると、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートなど北方系の犬種は分厚い被毛に熱を逃さないおおきな体を持つので冬の寒さにはとても強いです。逆に、夏は熱中症の危険がとても高く管理には細心の注意を払う必要があります。

 

一方、チワワなどの小型犬は体が小さいために冷えやすい体質を持っています。

 

上記で紹介したベルクマンのもの以外にも法則があって、暖かい地域の動物は寒い地域に生息する動物よりも耳や尻尾が大きいというものです。メキシコ原産のチワワを例にとってみると分かりやすいですが、シベリアンハスキーなどより耳の比率が大きいですよね。体表面積を多く取ることで、熱を逃しやすくしているのです。

 

つまりチワワなどの体が小さく耳などが大きい犬種は寒さに弱いと言えます。

 

 

暖房はどうする?犬が過ごしやすい冬の室内環境

犬の過ごしやすい冬の暖房

 

夜中や明け方などの冷え込みは呼吸器や心臓、関節に負担をかけます。できれば夜間も暖房を入れてあげたり、ペットヒーターの電源をつけておいて、いつでも飼い犬が暖をとることができるようにしてあげるといいでしょう。

 

ペットヒーターやこたつを使う際、特に熱くなる箇所にはタオルを厚めに敷くなどの工夫をすることで、犬がその場で熟睡してしまったときでも低温やけどを予防することができます。

 

呼吸器系の持病がある飼い犬は加湿することで気管を保護することができます。加湿器を利用したり、飼い主の入浴後、暖かく湿度が高くなっている脱衣所で数分程度過ごしてもらうこともおすすめです。

 

 

寒い冬の散歩、どんな対策をすべき?

冬の犬の散歩

 

冬の外気はひどく冷え込みます。そのため、普段室内で過ごしている飼い犬などを頻繁に外出させると体調不良を引き起こすのではないかと心配する方もいるのではないでしょうか。

 

散歩は、犬が行きたがるようであれば連れていってあげましょう。その際、被毛が薄い犬種(チワワやイタリアングレーハウンド)などは保温性の高い洋服を着せてあげるのもおすすめです。毛が豊富な犬種の子は無理に着せなくてもよいと思われます。

 

一方、あまり歩きたがらなかったり散歩に気が進まない様子が見られる場合は、毎日の長時間のお散歩は必須ではありません。小型犬は大型犬よりも運動要求量も少ないので、冬の間はたまにしか散歩をさせないという場合もあります。ただし、散歩に行く機会が減ると爪が伸びやすくなるので、定期的に切ったり足裏の毛が伸びすぎて肉球にかからないように手入れを怠らないように注意してください。

 

また、飼い主さんが犬を抱っこして自宅の周辺を歩くだけでも外気に触れることができ人も犬も気分転換になります。年齢や性格、体調によってお散歩を減らす場合であっても、折を見て外気に触れる機会を作ってあげるようにしましょう。

 

 

冬に注意したい犬の体調不良

子犬や老齢犬、そして甲状腺機能低下症や副腎皮質機能低下症を患っている犬の場合は、体温調節機能が低下している可能性があるので特に注意しながら様子を確認しましょう。寒さは呼吸器や心臓、関節にも負担をかけます。呼吸器系などの持病がある犬も、できるだけエアコンを常に稼働させて、寒暖差の少ない室内環境の中で過ごしてもらうようにしてください。

 

また、体の冷えにより下痢や便秘などの消化器症状を起こしてしまうこともあります。室内で過ごす場合や就寝時にも、体調をみながら腹巻などを取り入れるのもよいでしょう。

 

持病がなく、基本的に室外で過ごしている元気な飼い犬も、寒さが厳しくなる冬の時期は屋内で過ごしてもらうことをおすすめします。

 

 

まとめ

冬は寒いので憂鬱になりがちですが、室内の環境を整えることで快適に過ごすことができます。ペットの体調には注意しつつ、楽しいウインターライフを送りましょう。

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