猫の血尿・尿の異常の症状

カテゴリー:猫の血尿・尿の異常
更新日 2020年02月28日

猫の血尿・尿の異常の症状

猫のおしっこは、人間と同じく正常な状態であれば黄色です。ですが、血尿と呼ばれる赤いおしっこが出る時があります。そういった時は、直ぐにでも病院に連れて行ってあげてください。何故かと申しますと、命にかかわるような大きな病気が潜んでいる可能性があるんです。
猫の血尿には、おしっこに血液が含まれている場合と、血液の成分がおしっこに混ざるといった場合の2種類があります。特に、おしっこに血液が含まれている場合には、膀胱や腎臓などの、臓器に以上がある場合が考えられるんです。そして、血液の成分がおしっこに混ざっている場合には、溶血を起こしている可能性があります。溶血とは、血液の中の赤血球が大量に壊されている状態です。
赤血球が壊されてしまう原因には、知らない内に玉ねぎなどのネギ類を食べてしまった場合や、バルトネラなどの寄生虫がついてしまっている場合が挙げられます。ですが、もしも血尿をしているのが解ったら、直ぐに病院に連れて行ってあげましょう。何故かと申しますと、詳しい症状や原因は、お医者さんでないと判断が出来ないからです。本人は元気にしているし大丈夫だろうと、安易な気持ちでいますと、逆に手遅れになってしまう可能性があります。

猫の血尿・尿の異常の原因

猫が血尿を出す原因で考えられるのは、下部尿路症候群(泌尿器症候群)いわゆる尿石症と呼ばれるものです。
下部尿路症候群はオスネコに多い病気です。オスの尿道が細くて長く、結晶がつまりやすいことが原因とされています。結晶が膀胱にできると、周辺組織が傷つけられて膀胱内で出血や炎症が起こります。その結晶が尿道まで移動してしまうと、今度は尿道の閉塞が起き、尿毒症の危険性が高まります。そこまでひどくなる前に、猫のサインを見つけましょう。オシッコに血が混じっているかどうか、トイレの砂をよく観察することが大事です。またトイレによく行く、トイレにいる時間が長い、痛そうに鳴く、オシッコにキラキラしたものが混じっている、おなかを触らせない(痛がる)などの症状があります。もしこのような症状が出て1日中オシッコが出ない場合は、すぐに病院で診察を受けてください。
予防法としては水分を多くとることが有効です。冬は特に水を飲まなくなるので、猫が飲みやすい場所に水を置いたり、食事にお湯を混ぜたりして工夫しましょう。またフードも重要です。塩分やマグネシウムを控えたバランスの良い食事が理想です。特にかつお節や煮干しは塩分が多いので、与えないようにします。日頃から予防した上で、血尿が出ていないか常にチェックしてあげてください。

猫の血尿・尿の異常の予防/治療法

猫の血尿の原因は何なのでしょうか。
血尿は、腎臓や膀胱などの臓器から出血する場合と、血色素尿といって尿が血液成分に混入する場合の2つが考えられます。
前者は、腎臓の病気、膀胱内の結石による粘膜の傷、膀胱炎等の尿路感染症等によって生じます。
後者は、ネコ白血病ウイルスの感染、ヘモバルトネラ病原体の赤血球への付着、ネギ類を食べたことによる中毒等から溶血を生じている場合に見られます。溶血とは大量の赤血球が破壊されてしまう状態のことで、全身に酸素が行き渡らなくなってしまいます。
血尿の原因として一番多いのが尿路結石と慢性の膀胱炎ですが、これらは日ごろのケアで、ある程度、防ぐことができます。
尿路結石は、尿のpHバランスの崩れとミネラル過剰摂取から生じます。低マグネシウムのキャットフードを与え、塩分を多く含むものは避けるようにしましょう。
膀胱炎には、細菌性膀胱炎と突発性膀胱炎があります。細菌性膀胱炎は感染が原因なので、細菌の排出を促すように飲水の量を増やし、トイレは常に清潔にしておきましょう。突発性膀胱炎は、ストレス、肥満、寒さ等々の複数の要因が絡み合って生じるので、猫を取り巻く環境を整え、食事をきちんと管理しましょう。
日常的に尿の色には注意し、症状が出た場合は早めに動物病院へ行きましょう。

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