猫のよく水を飲む症状

カテゴリー:猫のよく水を飲む
更新日 2020年02月28日

猫のよく水を飲む症状

猫がよく水を飲む場合、何らかの病気の兆候である場合が多いです。以下で、その病気について考えていきましょう。
他にもありますが、主に慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症などの病気があげられます。腎不全については、老齢になると腎臓の機能が落ちてくることでかかることが多いようです。糖尿病は年齢のせいでかかることもありますが、早食いやドカ食いの習慣化によってかかることもあるので、飼っている猫がそういったタイプの場合は、注意が必要です。
また、甲状腺機能亢進症は、喉にある甲状腺からの甲状腺ホルモンの機能が過剰になってしまうものです。これについては、あまりはっきりとした原因はわかっておらず、甲状腺にできた腫瘍であったり、環境にとよるものではないかとの見方もありますが、よくわかっていないのが現状です。
食事がドライフードのみである場合などの生活習慣もあるので、一概に「よく水を飲む」ので良くない・病気であると言うことはできません。しかし、飼い主の目から見て明らかにおかしいと感じる時は、すぐに対処しましょう。猫はとても我慢強い生き物ですので、不調を訴えてくることなどをしません。気が付いてあげられるのは、飼い主だけなので、日々の様子をしっかり見ることが大切でしょう。

猫のよく水を飲む原因

猫の1日の水の摂取量は体重1kgあたり60ml~70mlとされています。例えば4kgで1日に500mlくらい飲んでいる場合は、飲みすぎということになりますので動物病院で診察を受けましょう。
よく水を飲む場合、考えられる病気がいくつかあります。
まずは「慢性腎不全」です。猫の死因はこの病気が多いというほどかかりやすい病気です。
人間と同じように、年齢を重ねるごとに腎臓の機能が弱まってきます。
加齢によりネフロンが壊れて減っていき、排泄や水分量の調節に問題が生じます。
他には「糖尿病」の可能性も考えられます。
血液中の糖度を薄めようとするため、たくさん水を飲んで排泄しようとします。
「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」の場合は、よく食べるのに体重が減るということが起こります。
これだけでなく肝臓や膵臓が悪かったり、ガンができていたりする場合にもよく水を飲むようになります。
よく水を飲むからといって水分を制限しないように注意してください。制限してしまうと、脱水症状や熱中症などになり余計に調子が悪くなってしまいます。
様子がおかしいと思ったら食欲や排泄、体重など猫の調子をよく見て、気になるところがあったら病院で獣医さんに伝えましょう。

猫のよく水を飲む症状における予防/治療法

猫がよく水を飲むという症状は、病気のサインであることが多いです。猫は体内の水分を効率よく利用できるので、犬ほど水は飲みません。缶詰などのウェット食品よりも、ドライフードを主食としている子の方が水を飲みます。
しかし、普段に比べ頻繁に水を飲むようになったら、病気を疑います。もっとも多いのは、腎炎や慢性腎不全などの腎臓の病気です。6歳以上のほとんどの猫に、腎臓機能の低下が認められています。腎機能が低下すると他にも、オシッコの色がうすい、ニオイがしないなどの症状があります。吐いた、体重が減った、元気がないなどの症状が見られる場合は、病気が進行している可能性があるのですぐに病院に連れて行きます。動物病院では採尿や血液検査、エコーなどで診断されます。治療法としては、病気にあったフードをもらってきて与える食事療法や、点滴、薬を与えるなどの方法があります。腎臓は組織がいったん壊れると、元には戻りません。しかし早期に治療をすることで、残った腎臓機能を維持していくことができます。
他によく水を飲む症状が出るのは、糖尿病、甲状腺機能亢進症などのホルモン系の病気、またガンがある場合にも水を飲むことがあります。飼い主は飲む水の量を普段からチェックし、様子がおかしいと感じたら早めに病院を受診することが大切です。

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