猫の体質変化(痩せる・太る)の症状

更新日 2020年02月28日

猫の体質変化(痩せる・太る)の症状

自宅で飼っている猫が、毎日しっかりとご飯を食べているのにも関わらず、痩せてきた場合には、だたのストレスではありません。何故かと申しますと、人間とは違って、猫はストレスが溜まった場合には、やけ食いはしないからです。
では、一体何が原因なのでしょうか。それは、糖尿病の可能性があるという事です。何らかの原因で、すい臓からインスリンが出にくくなってしまったりする事で、エネルギーになるブドウ糖を血液中から細胞に取り込めなくなってしまうんです。そうする事で、何を食べても痩せていくことになります。
とにかく、毎日しっかりとご飯を食べているのにも関わらず、痩せてきたと感じましたら、一度詳しい症状を調べる為にも、病院に行くようにしましょう。そうする事で、何が原因で痩せてしまっているのかというのを、医師がきちんと判断をしてくれます。
ここで大切なのが、決して自己判断をして、食べ物の量を増やしたり、食事内容を変えないという事。確かに糖尿病が原因で体重が落ちている場合には、食事制限が必要な場合もありますが、実際にはそう単純なものではないのです。病気の根本的な原因を突き止めなくては、肝心の糖尿病も悪化させてしまう可能性がありますので、気を付けましょう。

猫の体質変化(痩せる・太る)の原因

痩せてきた場合、さまざまな原因が考えられます。下痢や発熱、嘔吐が続いて体調が悪い場合に痩せてきます。体重減少に加えて熱や嘔吐がある場合は猫風邪か腸炎が原因のことが多いです。また下痢だけが続くときはストレスが原因のことも考えられます。食欲があるのに痩せてきた場合は食事の内容が偏っていたり栄養バランスがわるいということも原因になります。糖尿病や甲状腺の病気と言うこともあります。腫瘤(しゅりゅう)
猫は10歳をすぎるとがんにかかりやすくなります。がんにかかると食欲不振になったり、元気がなくなり、下痢や嘔吐をすることもあります。高齢の場合は特に注意しましょう。抱き上げたときなにか体の表面に腫瘤のようなものを感じたらすぐ病院へつれていってあげましょう。
また口の中に疾患がある場合も食事が十分とれないので痩せてきます。進行すると水が飲めなくなり脱水症状を起こしたりしてさらにやせてしまいます。口が痛いのでグルーミングを怠り毛がぼさぼさになることもあります。また元気で食欲もあるときに考えられるのは甲状腺機能亢進症です。10歳以上の高齢の猫に多く、鳴き声が大きく活発に活動します。水を多く飲みおしっこをたくさんします。このような症状があらわれたら甲状腺機能亢進症を疑ってみるべきです。

猫の体質変化(痩せる・太る)の予防/治療法

猫が痩せてきたときに疑うべき病気と対処を紹介します。
痩せる主な原因(1)栄養失調になっている→与えているフードを見直します。好みに合わない食事かもしれません。メーカーを変えると食べてくれる場合があります。ドライフードを食べないときはパウチや缶詰を与えます。(2)下痢やおう吐がある→下痢の場合、排泄物の中に虫がいないか確認します。トイレの砂ごと袋に入れて持っていき医師に見てもらいましょう。おう吐の場合、おう吐後1時間から2時間の間はフードも水も与えないようにします。胃が刺激され再度吐いてしまう可能性があるからです。(3)熱が続いて食欲がない→嗜好性の高いものを与えます。病院を受診して、点滴を受けます。(4)腎臓または肝臓の病気にかかっている→すぐに病院を受診します。進行の早い場合、2週間ほどの短期間で死に至る可能性があります。(5)精神的なストレスが継続してある→ストレスだと思われるものを排除します。(6)ホルモンバランスや分泌が正常でない→病院を受診して検査をしてもらいます。投薬などの治療で改善します。
猫が痩せてきたとき、病気を疑い、すぐに病院へ連れて行って下さい。素人の判断には限界があります。

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