トムとジェリー?猫とハムスターを一緒に飼うには?
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部屋を分ければ安心?事故を防ぐためのルールづくりを
ネズミの仲間であるハムスターと、自然ではネズミを獲物にする猫。一つの家庭で一緒に暮らすことはできますが、猫にもハムスターにもストレスをかけず、そして不運な事故を起こさないようにするためには、ちょっとした工夫が必要です。できることなら、猫が入らない部屋でハムスターを飼いましょう。一つ屋根の下でも、猫がいない空間なら、ハムスターも安心して暮らすことができますし、猫がハムスターを獲物にしてしまう心配もないでしょう。
ちょっとしたドアの閉め忘れや家族間での認識の不一致などによって、猫がハムスターのいる部屋に入ることがないように気をつけましょう。また、ハムスターをケージから外に出してあげる場合は、猫を飼っていてもいなくても、事故や迷子防止のために、必ず人間が見ている間だけにしましょう。
猫もハムスターもストレスを感じる?同室で飼う場合の注意点
ワンルームマンションで飼っていたり、猫もいるリビングにしかハムスターを置けない場合など、どうしても猫とハムスターが同じ空間で暮らすしかない場合には、猫が直接ハムスターのケージに触れることのないようにします。触れられるくらい近くにハムスターがいれば、猫はその「獲物」を狩りたい欲求に強く駆られます。でも狩ることはできない。これは猫にとっても大きなストレスとなります。
また、何とかハムスターを捕まえようと、ケージを動かしたり、高い所にケージが置いてあればそれを落としたり、事故が起きるかもしれません。もし猫がハムスターをケージの外からじーっと見ているだけだとしても、そんなに近くに天敵がいれば、ハムスターにもストレスがかかります。
ハムスターは視力は悪いですが、嗅覚と聴覚は優れているため、天敵の存在をよく感じ取ります。ハムスターのケージを猫が触ることのできない場所に置き、猫から見えないようにケージに布をかけるなどの工夫をするとよいでしょう。また、猫はとても匂いにも敏感です。
同じ空間であると、その匂いに狩りの本能が駆り立てられてしまう可能性は高いので、別の部屋が望ましいと思われます。
またさらに理想を言えば、お留守番など飼い主さんが目を離す瞬間はきちんと猫もケージに入れるよう、習慣づけておけると良いでしょう。
特に夜は、夜行性であるハムスターの行動が活発になる時間ですので、飼い主がまだ起きていて部屋が明るい場合など、布で覆ったりして暗くしてあげるとハムスターは安心します。同時に、活発に動くハムスターが猫の目にさらされるのも防ぐことができます。
獣医師からのアドバイス
どうしても猫は狩る側、ハムスターは狩られる側、という事実は変わらないですし、それぞれ動物の種類の特性も異なります。きちんとお互いの特性を理解した上で上手く棲み分けが出来るとそれぞれの動物たちも快適な生活が過ごせます。ちょっとした工夫をして、ハムスターと猫という天敵同士のかわいい動物たちと一緒に楽しく暮らしましょう。