犬や猫も新型コロナに感染する?最新の情報を紹介
出典:PIXTA
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は日本を含む世界中で流行しています。
動物への感染は起こるのか、動物から人に感染は起こるかについて、2020年5月現在の情報をご紹介したいと思います。
新型コロナウイルス感染症に関する情報は日々更新されていきますので、下記にご紹介するものもどんどん新しい内容になっていくと考えられます。
ご紹介した機関はいずれも科学的知見に基づき信頼のおける情報を発信しています。これらの機関に定期的にアクセスし、常に最新の情報を得るようにすることをおすすめします。
目次
犬や猫も新型コロナウイルスに感染するって本当?
日本獣医師会では2020年5月1日時点でのペットと新型コロナウイルス感染症についての見解を発表しています(http://nichiju.lin.gr.jp/covid-19/covid-19_file8.pdf)。
猫に関しては、新型コロナウイルス に感染した飼い主から感染した疑いのある症例が報告されており、人から猫へ感染する可能性があるとされています。
猫から猫への感染する可能性もあることから、飼っている猫を外へ出さず完全室内飼育することが望ましいです。
また、フェレットに新型コロナウイルスを実験的に感染させ、急性気管支炎を起こしたという論文も発表されており、感染した飼い主からフェレットへ感染させる可能性もあります(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1931312820301876)。
犬に関しては猫やフェレットよりは発症したとしても症状は軽いとしているものの、海外では飼い主から感染したと思われる事例も報告されています。
大切なペットにウイルス感染させないために必要なこと
感染した飼い主と生活しているペットが感染する可能性があるので、まずは飼い主自身が感染対策をとることが最も重要です。
現在のところ犬や猫などのペットから感染する可能性は低いとされているものの、特に猫は感受性が他の動物よりも高く、猫から猫同士の感染の可能性もあります。
猫を外に出さないよう完全室内飼育を徹底することはとても重要です。
犬のお散歩は、他のわんちゃん連れの方から2m以上離れ、ソーシャルディスタンスをとりつつ行います(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/coronavirus.html)。
ペットが万が一新型コロナウイルスに感染した場合の治療法
現在のところ、動物では新型コロナウイルス感染症に対する有効な治療はありません。
家族の方が新型コロナウイルス陽性と診断され、ペットに消化器症状(食欲不振や下痢など)や呼吸器症状(咳・くしゃみなど)など体調不良の徴候がみられましたら、かかりつけの動物病院へ電話相談を行った上で獣医師の指示に従ってください。
飼い主が新型コロナウイルスに感染した場合
環境省では、感染者の方のペットについて預かり先が見つからない場合はかかりつけの動物病院へ相談を、と呼びかけています。
東京都獣医師会からは実際に新型コロナウイルス感染者の方のペットをケアする際の取り扱い方法についての指針が示されていますので、ぜひご覧ください。
東京都獣医師会「新型コロナウイルスに感染した人が飼っているペットを預かるために知っておきたいこと(Ver.2)
不明なことが多い新型コロナの動物への影響、公的機関から最新情報を取得するようにしましょう
新型コロナウイルス感染症に関してはさまざまな情報がテレビやインターネットで流れています。
中には科学的とはいえない情報もありますので、信頼できる機関から最新の情報を得るようにしましょう。
ペットや動物に関する新型コロナウイルス感染症情報取得におすすめの公的機関のリンクを以下に紹介します。
・日本獣医師会:http://nichiju.lin.gr.jp/covid-19/
・各都道府県獣医師:東京都獣医師会 https://www.tvma.or.jp
・環境省:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/coronavirus.html
まとめ
新型コロナウイルス感染症は2020年5月現在、世界中で流行しており、ペットへの感染をうかがわせるような事例も発生しています。
ペットを守るためにはまずご自身が感染しないように気を付けることが最も大切です。
もし感染してしまった場合はかかりつけの動物病院の先生などに電話相談したり、新型コロナウイルス感染者の方のペットをケアしてくれるサービスなどを利用して乗り切りましょう。