ウサギを飼いたい…!はじめてウサギを飼うとき知っておきたいこと

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

柔らかい毛並みで、姿も可愛いウサギ…。ほとんど鳴かないことや、匂いが少ないこと、散歩の必要がないことなどで飼いやすいと、今とても人気です。

そこで今回は、ウサギを飼う前に知っておきたいことを獣医の先生に聞きました。

ウサギってどんな動物?

一般的にペットとして飼われているウサギのほとんどは「穴ウサギ」を祖先にもっています。ウサギはどんな特徴があるか、お伝えします。

1.ウサギの寿命
ウサギの寿命は7歳前後といわれていますが、最近では10歳前後まで生きる個体も多いようです。(以前14歳という長寿のウサギを診察したことがあります。)
品種、健康状態やフードの与え方、衛生管理の状態など、環境によって寿命は大きく増減します。

2.体の大きさや性格
体の大きさが、2kg前後の小型のウサギから、4kgまでの中型、それ以上に大型のウサギもいます。品種によって大きさや性格に違いがあるので、飼いたい品種については事前に調べておきましょう。

ウサギの種類について、いくつか例を挙げます。
・ネザーランドドワーフ
1kg前後、感情表現が豊かで甘えん坊できれい好きな性格。

・ホーランドロップ
1.3~1.8kg、大人しく穏やかで人に慣れやすい性格。

ミニウサギ
さまざまな種類の交配したウサギの総称で、雑種のため個体によりまちまちで4kgを超えるものもおり、性格もさまざまです。

3.お手入れ
ウサギの品種によって手入れの手間にも違いがあります。たとえば、長毛種のウサギは、まめなブラッシングが必要です。

ウサギを飼うときに、注意したいこと

ウサギは繊細な一面もあります。特に以下のようなことには気をつけましょう。

1.室温に注意
ウサギは汗を人のように皮膚から出すことができません。体温調節は耳で行うためとても暑さに弱いです。
特に夏はウサギのために室温調節をする必要があります。家を留守にする場合は、室内が猛暑にならないように冷房を使用する必要があります。

2.骨が細くもろい
自分でピョンと跳ねた拍子や、無理な姿勢で抱き上げたり押し付けてしまったときなど、骨折してしまうこともあります。人の腰の位置ぐらいの高さから飛び降りたときにも骨折することがあるので、持ち上げるときは、気をつけましょう。

3.なんでもかじる習性
ウサギは本能的に目にとまったもの、なんでもかじってしまう習性があります。
カーペット、コード、壁、家具などなど…。電気コードをかじると感電の危険がありますし、消化できないものを食べてしまうと胃腸障害など、病気を引き起こすこともあります。

室温と物をかじらせないことは、工夫で改善できます。一方で他の動物を飼っていたり、とても小さい子どもがいて力加減が難しかったりと骨折させてしまうような危険があれば、ウサギを飼えるかどうか再検討してみる必要があるかもしれません。

ウサギがかかりやすい病気って?

ウサギを飼うにあたり、かかりやすい病気も知っておくといいですね。

1.毛球症
ウサギは体の構造上、嘔吐ができなません。胃や腸管で、食物の停滞や毛づくろいによって摂取した毛が便として排出できずに毛球の形成を起こすことがあります。他臓器への障害を起こしやすく、生命に関わるこ病気であり、早期発見・早期治療が大切です。

2.不正咬合
ウサギの歯は一生伸び続けます。そして咀嚼(そしゃく)することで摩耗し、適度な長さを維持できます。
柔らかいフードの食事では歯が伸びてしまったり、ケージをかじって歯が折れてしまったり、先天的な要因で歯の摩耗に異常を起こすとがあります。このような伸びた歯や折れた歯によって口の粘膜や舌が傷付くことを不正咬合(こうごう)といいます。
食欲不振、よだれ、歯ぎしりなどの原因になります。

3.尿石症
ウサギの尿はカルシウム濃度が他の動物に比べて高いため、健康な個体でも尿に結晶がみられることが多いです。カルシウムの多い食餌やウサギの肥満は、尿石症の発生リスクが上がるので気をつけましょう。

なお、動物病院は、犬と猫を中心に診療している病院が多いです。ウサギの診察が可能な病院をチェックしておくとよいでしょう。

ウサギを飼うのに、お金はどれくらいかかる?

動物を飼うときにお金のことを考えることも大事です。ここでは一般的に必要となるものをお伝えします。
お値段はピンからキリまであるので、ここではご紹介できませんが、ウサギを飼う前に一度ご自身で確認することをおすすめします。

1.初期費用
ウサギの飼育にはまず以下のものが必要です。
・ケージ
・トイレ
・給水器
・キャリーケース

2.維持費
毎日使うものは以下のようなものです。
・フード(ペレット・牧草など)
・砂など、トイレにつかう消耗品
・飼育方法によっては床材

3.医療費
・避妊・去勢手術
・健康診断費
・病気になった時の治療費
医療費に関しては動物用保険(任意)もあります。ペットショップで聞いたり、下調べしておくとよいでしょう。

獣医師からのアドバイス

飼いやすいといわれるウサギでも、繊細で世話をするのは大変そう…と感じたかもしれません。しかし、生き物を飼うことは楽しいことだけではなく負担もあることを頭の片隅に留めておきましょう。

とはいえ、家族となったウサギは本当に愛おしいものです。また、命を育むことは、どなたにとっても大きな喜びにもなるでしょう。

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