愛犬を糖尿病にさせないために、気をつけるべきことは?
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糖尿病になると、やはり人間同様治療は大変ですし、命に関わる危険もつきものです!愛犬を糖尿病にさせないためには、どんなことを注意すればよいのか、また糖尿病になりやすい条件などについても知っておきたいですね。
今日は犬の糖尿病について、詳しい話を獣医師が解説します。
糖尿病のメカニズム
犬の身体は細胞の塊です。色々な臓器、器官は細胞が集まってできています。これら細胞は糖分を主なエネルギーとして取り込んで活動しています。【糖尿病のメカニズム】
1. 食事をすると血液中の糖分が増加する(これが血糖値の上昇)
2. 血糖値が上昇すると、膵臓にインスリンの分泌が促される。インスリンは糖分を肝臓に貯蔵する働きを促す。また、様々な組織の中では糖分を細胞内に取り込もうとする
3. インスリンが不足した場合、細胞内に入ることのできない糖分が血液中にとどまったままになる
こうして血液中の糖分が尿として多量に排泄されるようになるため「糖尿病」いわれています。実際は糖尿病は、膵臓の病気なのです。
愛犬を糖尿病にしないために
愛犬を糖尿病にさせないためには、まずは肥満にさせないことが大切です。あなたの愛犬はいくら食べても太らないタイプですか?太りやすいタイプですか?それとも食餌にあまり興味のないタイプですか?太るのは単純に1日の消費カロリーより摂取カロリーが多いからです。
・食餌の量
・カロリー
・運動量
を書き出してみましょう。おやつも分けて考えず、すべて1日の食べ物として考えてください。普段の食事を気にして制限したりダイエット食を与え、きちんと投与量を守っていても、おやつはカロリーを度外視し、ジャーキーとクッキーとガムと…などと際限なくあげてしまう飼い主がけっこういるものです。
太ってしまった犬を痩せさせるのは大変!現在適度な体型であれば、太らせないように体重管理を徹底しましょう。小型犬や超小型犬は、成犬体重が1〜2㎏です。もし、体重が100g増えてしまったら大変です。「1㎏が1.1㎏になっただけ」「あまり増えてない」などと勘違いしないでください。1㎏の犬にとって100gの体重増加は大変な状態です。
食事やカロリー、どうやって減らせばいいの?
まずは脂肪を減らしましょう。1. 低脂肪高繊維のフードにする
2. 脂肪の代謝を促す物質を与える(サプリメントなど)
3. ジャーキーを与える時は小さくカットする
ジャーキーは乾燥して縮んでいるので元の大きさがわかりにくいですが、1本でかなりの量の肉を摂取することになります。
4. 食事を小分けにする
できるなら食事を小分けにして1日数回与え、空腹の時間を減らしてあげましょう。毎日が無理なら自分のお休みの日や時間のある日だけでも構いません。
5. 低カロリーの副食を与える
フードだけではお腹が空いてしまうならカロリーの低い野菜やおからなどを与える方法もあります。ただし、同じ種類の副食ばかり与えると栄養素が偏りよくありません。あくまでフード中心に。中には与えてはいけない野菜もありますので注意が必要です。