室内のここに注意!猫のストレスポイント
出典:PIXTA
猫にとってのストレスは大きく分けて2種類
1:環境の変化に伴うストレス・引っ越し
・部屋の模様替え
・家族構成の変化(赤ちゃんが産まれた、新しいペットを飼い始めたなど)
……など
2:健康上の変化に伴うストレス
・歯周病や口内炎により食事ができない
・膀胱炎で尿がうまくできない
……など
猫のストレスサイン
・小食あるいは過食・トイレ以外での排尿
・毛づくろい行動の変化(過剰になめて毛が薄くなる)
……など
強いストレスで悪化する可能性のある病気いろいろ
・猫伝染性腹膜炎・猫後天性免疫不全症
・猫伝染性白血病
……など
猫をストレスから守るためにできる6つのこと
1:環境の変化を最小限に部屋の模様替えは、頻繁に行わず、特に猫が気に入っている場所は動かさないようにしましょう。また、塗装工事や増改築工事など家のニオイや音の環境が大きく変わることなどもストレスになります。
2:新しい家族との関わり方にもひと工夫
特に、2匹目の猫を飼い始めた時にはかなりストレスを感じ、そのためトイレの共有をいやがる場合もあるといいます。そんなストレスから守るためできる限り少しずつ、時間をかけて慣れさせてあげましょう。また、いつもより長い時間遊ぶ時間や撫でる時間をとるなど一緒に過ごす時間を多くするなども有効です。トイレの数は猫の数プラス1つが望ましいと言われています。1匹なら2個、2匹なら3個が理想です。砂の種類に関しても猫ちゃんはそれぞれ好みがあります。
3:干渉し過ぎない
猫が眠っている時は静かにしましょう。決して、触って起こさないようにしてください。また、グルーミングしている時も邪魔しないようにします。
4:爪研ぎグッズを用意
爪研ぎができないとストレスになりますので、猫の近くに爪研ぎ用グッズを置いて、爪研ぎしやすい環境を作ってあげましょう。そうすることで、カーペットや家具での爪研ぎを予防することにも役立ちます。
5:叩いて叱らない
トイレの粗相や家具などの引っ掻き行動があっても怒鳴ったり、叩いたりの行動は大きなストレスになります。猫は犬と違ってしつけが難しい動物なので叱るというのはあまり有効ではありません。望ましくない行動をした時は猫の特性を考え、そのような行動をしないように飼い主さんの行動を変えてみたり部屋の中の配置などを工夫してみます。トイレの粗相の場合は膀胱炎など病気によって起こることもあるので動物病院にかかることをお勧めします。
6:室内でのストレス因子を減らす
家の中では以下のことをストレスに感じることが多いようなので、これらの要因を少しずつなくしていくことも猫を守る上では重要になるでしょう。
・人が集まる場所
・滑りやすい床
・大きな物音
溜まってしまったストレスは、こまめに発散!
いくら気を使っていても、人間とともに生活をする上で、完全に猫のストレス要因を排除することは難しいものです。そのため、こまめにストレスを発散させてあげることも重要です。そんな猫のストレス発散には、以下のことが有効です。<猫のストレスを発散する4つのアイデア>
1:散策活動ができる環境を作る
散歩を日課としない猫にとっては、家の中を自由に行き来することで、ある程度ストレスを発散することができます。猫用のドアや、ドアのストッパーなどを上手に活用して、猫が行動しやすい環境を作ってあげましょう。
2:キャットタワーを用意
壁にステップを取り付ける、あるいはキャットタワーを設置し上下に動きやすい環境を作ることで、運動不足を解消でき、かつよい気晴らしにもなります。
3:日光に当たれる環境に
日当りのよい環境は、猫にとって心地よい空間です。日向ぼっこをしながら外の様子をじっと長い間眺めている猫ちゃんも多いです。
4:ひとりになれる空間を用意
猫にとって、自分だけになれる空間はなによりも落ち着くといいます。そんな、一匹だけで落ち着ける特別なスペースを作ってあげるとよいでしょう。