ペットのメンタルの問題?犬や猫の問題行動で チェックしたい3つの症状とは

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

犬や猫などのペットにもメンタルが原因となる問題行動があります。問題行動とは飼い主や動物と関わる人たちが問題と感じる行動のことです。動物の習性として正常なことも、正常の範疇ではない異常な行動もあり一概に精神疾患とくくることはできませんが、行動治療が有効なこともあります。

愛犬や愛猫のSOSを見逃さないためにも、まずは注意したいペットの行動について獣医師に教えてもらいましょう。

こんな症状を見逃さないで

1.攻撃的な問題行動
飼い主や他の動物に噛み付いたりする問題行動です。
もともとの性質の因子として犬種や血統、性別によって違いがあります。後天的な因子として不適切な飼い方、子犬時の社会化不足、トラウマとなる経験や飼い主との関係があげられます。中枢神経疾患や痛みを伴う他の病気ではないか確認が必要です。

2.恐怖と不安に関連する問題行動
分離不安や特定の人間や場所、物に対する恐怖や雷や花火などの大きな物音に対して怖がる雷恐怖症もここに分類されます。犬種や血統や性別による違いは明らかではありません。後天的な因子としては不適切な飼い方、社会化不足、トラウマ、飼い主との関係があげられます。飼い主の関心を引きたい行動と区別する必要があります。

3.その他の問題行動
過剰に吠えたり、トイレの失敗や過剰な飛びつき、尾追い、加齢による認知障害などがこのカテゴリに分類されます。認知障害は柴犬や日本犬の血が入った雑種で起きることが多いといわれています。これらの行動も様々な体の病気との区別が必要です。

獣医師からのアドバイス

人や他の動物にやたら噛み付いたりするなどの問題行動は体の病気によるものとメンタルに起因するものの両方があります。何か困った時は一人で悩まず早めに獣医師に相談することをおすすめします。


▪参考文献
荒田明香:犬における問題行動

その他おすすめのコラム

飼い主さん必見!室内飼いの猫のための安全な部屋作り!

2020年04月01日

最近はペットを飼育できるマンションも多く、ネコちゃんを室内のみで飼う方も多くいらっしゃいます。実際、室内飼いの猫の方が寿命も長く、室内飼いは一見安全そうですが、室内ならではの危険もあるため、安全に過ごせる生活環境作りが必要になります。 今回はネコち... 続きを読む

もしも愛猫が【椎間板ヘルニア】になったら…その症状と治療法とは?

2020年04月01日

人でもよく聞く「椎間板ヘルニア」ですが、猫も同様にこの病気にかかることがあります。特にメインクーンなど大型の猫や、マンチカンなどの骨格が改良された品種に比較的多く見られます。 今回は猫の椎間板ヘルニアについて、その原因や治療法を獣医師に聞いてみました。 続きを読む

原因は環境の変化!?犬や猫の"ストレス性脱毛症"について。

2020年04月01日

犬や猫がいきなり脱毛して驚いた経験のある飼い主さん、それはストレスによるものかもしれません。犬や猫がストレス?と思う人もいるかと思いますが、実際にはそんなに珍しいものではなく、ちょっとした環境の変化から自分の毛をむしり続けて脱毛してしまう事もあります。 ... 続きを読む

人気の猫の種類は?性格や特徴、適した飼い方を知ろう!

2021年04月20日

テレビでも雑誌でも猫を見ない日はないほどの空前の猫ブーム。実は、数年前に犬の飼育頭数を追い越していたのはご存知でしょうか。その可愛らしさや飼いやすさから、まだまだ人気は続きそう。 そこで今回は人気の猫種にスポットをあて、性格や特徴・飼育の注意点などをご... 続きを読む