猫ってやっぱりネズミが好物なの? 猫とねずみの関係

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

漫画やアニメ、絵本などにもネズミを捕る猫の話はよく目にします。また、ネズミ捕りのために猫を飼うという人もいます。ネズミの猫用おもちゃもたくさんありますね。猫は本当にネズミが好物なのでしょうか?

今回は猫とネズミの関係について、獣医師に解説していただきました。

猫の習性 & ネズミの習性は?

猫の習性
本来猫は狩りをして食べ物を得る肉食動物で、動くものには敏感に反応してしまいます。狩りはネズミだけでなく鳥、虫、蛙、トカゲ、魚などが対象であり、母猫に狩りの方法を学びます。練習することで正確に距離感を掴み飛びかかって獲物を捕まえられるようになります。また、猫は夜に活動することが多く、暗闇での視力がよいのが特徴です。

ネズミの習性
雑食性で、警戒心が強く夜間に行動します。冬などの寒い時期は家などの中に入り込み、エサとなる食料を探します。種類にもよりますが、1cmほどの隙間に入ることができるものもいます。

家猫も狩りをする? 猫の好物は本当にネズミ?

ご飯を充分にもらっている家猫、特に幼少期に母猫から離された猫は狩りの方法を学んでいませんし、狩りをする必要がありません。ですが、動くものに反応するのでねこじゃらしなどのおもちゃを追いかけようとします。家の外と中を自由に活動できる猫では、獲物を捕ってきて飼い主に見せるという行動をする猫もいます。上手下手はあるものの、遊びの中で狩りの方法を学ぶことができます。

また、ヒトもそれぞれ好物が違うように猫も好物が様々です。猫はネズミ好きというイメージが強いのは、夜に行動するという共通点、ヒトの生活圏にどちらもいること、ネズミが狩りやすい大きさであること、などが挙げられます。これらの条件が重なって、猫がネズミを捕る機会を多く目撃するためにネズミが好物だと思われたのかもしれませんね。

獣医師からのアドバイス

小さい頃からネズミ(ハムスターなど)と一緒に生活を送っている猫は、ネズミを狩りの対象と見ない場合があります。しかし、チョロチョロと動く事でつい手が出てしまうこともあるので、一緒に飼われている場合は注意が必要です。逆にネズミの事を見たことがない猫では警戒して近づかない事もあります。

その他おすすめのコラム

伝染病の感染源になることも! 愛犬の糞尿の始末、きちんとしてますか?

2020年04月01日

愛犬を散歩中、糞尿の始末はきちんとしていますか?尿は土に染み込み、糞はそのうち風化して土と一体化し見分けがつかなくなります。しかし、糞尿の始末は飼い主の義務です! 場所に関わらず、きちんと始末しましょうね。 今回は、糞尿の始末の必要性について、獣医... 続きを読む

猫ちゃんの目の中が白く濁っている、それって【白内障】かも!

2020年04月01日

「白内障」とは、目の中にあるレンズの役割をする水晶体が白く濁ってしまう病気です。よく見てみると、目の中が白くなっているのが確認できます。犬や人に比べるとまれですが、猫も白内障になることがあります。今回は、その原因や治療法について獣医師に解説してもらいます。 続きを読む

もしも愛犬が「椎間板ヘルニア」になったら……その治療法は?

2020年04月01日

「椎間板ヘルニア」と聞くとヒトに発症するものを想像しがちですが、実は犬でもこの病気にかかる可能性があるのです。今回は犬の椎間板ヘルニアについて、その原因や治療法を獣医師に聞いてみました。 続きを読む

犬の吐き戻しの原因は?見極め方と対策について

2020年11月26日

わんちゃんの突然の吐き戻しは、様子を見ていいのか、受診する必要があるのか迷われる飼い主さんも多いようです。この記事では、犬の吐き戻しや嘔吐の原因、対策などについて説明します。   目次 犬の吐き戻しとは?嘔吐とどう違う? 吐き戻しや嘔吐の... 続きを読む