猫ってやっぱりネズミが好物なの? 猫とねずみの関係
出典:PIXTA
今回は猫とネズミの関係について、獣医師に解説していただきました。
猫の習性 & ネズミの習性は?
猫の習性本来猫は狩りをして食べ物を得る肉食動物で、動くものには敏感に反応してしまいます。狩りはネズミだけでなく鳥、虫、蛙、トカゲ、魚などが対象であり、母猫に狩りの方法を学びます。練習することで正確に距離感を掴み飛びかかって獲物を捕まえられるようになります。また、猫は夜に活動することが多く、暗闇での視力がよいのが特徴です。
ネズミの習性
雑食性で、警戒心が強く夜間に行動します。冬などの寒い時期は家などの中に入り込み、エサとなる食料を探します。種類にもよりますが、1cmほどの隙間に入ることができるものもいます。
家猫も狩りをする? 猫の好物は本当にネズミ?
ご飯を充分にもらっている家猫、特に幼少期に母猫から離された猫は狩りの方法を学んでいませんし、狩りをする必要がありません。ですが、動くものに反応するのでねこじゃらしなどのおもちゃを追いかけようとします。家の外と中を自由に活動できる猫では、獲物を捕ってきて飼い主に見せるという行動をする猫もいます。上手下手はあるものの、遊びの中で狩りの方法を学ぶことができます。また、ヒトもそれぞれ好物が違うように猫も好物が様々です。猫はネズミ好きというイメージが強いのは、夜に行動するという共通点、ヒトの生活圏にどちらもいること、ネズミが狩りやすい大きさであること、などが挙げられます。これらの条件が重なって、猫がネズミを捕る機会を多く目撃するためにネズミが好物だと思われたのかもしれませんね。