犬の吐き戻しの原因は?見極め方と対策について

更新日 : 2020年11月26日

出典:PIXTA

わんちゃんの突然の吐き戻しは、様子を見ていいのか、受診する必要があるのか迷われる飼い主さんも多いようです。この記事では、犬の吐き戻しや嘔吐の原因、対策などについて説明します。

 

目次

 

犬の吐き戻しとは?嘔吐とどう違う?

吐き戻しは専門的には吐出(としゅつ)といいます。食べたものが胃に入る前になんらかの原因で口から出てしまう状態です。一方、嘔吐は胃袋や腸管に入った食べものが何らかの原因で口から出てしまう状態です。

 

嘔吐には病気によるものと積極的な治療が必要ではない生理的なものがありますが、吐き戻しの場合は食道になんらかの病的なトラブルが存在することが多いです。

 

しかし、吐き戻しと嘔吐を区別するのは難しいこともあります。口から液体や食べたものを吐き出す状態が続いているときは受診をおすすめします。

 

 

吐き戻しや嘔吐の原因

吐き戻しと嘔吐の原因

 

フードに原因がある場合

細かく切らなかった硬めのジャーキーなどのかたいおやつを丸飲みした際に、食道の中を塞ぐように張り付いてしまい、食べたものが胃袋に運ばれるのを邪魔してしまうことがあります。

 

また、吐出に近い嘔吐の場合はフードが原因で吐くことがあります。一度に大量の水やフードを食べると、胃袋が急激に拡張し、この刺激で勢いよく吐いてしまいます。

 

飲食から数十分以内に起こることが多く、わんちゃんは嘔吐した後も元気で食欲もあり、吐いたものを食べようとすることがあります。このような嘔吐は治療の必要のない範囲と考えられ、フードの1回あたりの量を減らす少量頻回給餌で改善することが多いです。

 

病気が原因の場合

吐き戻しは食道にトラブルがあるときに多くみられます。食道に潰瘍や腫瘍ができていたり、なにかが詰まって食道の内径が狭くなっていると食べ物が胃袋まで届かず吐き戻してしまいます。

 

また、食道の筋肉の機能が低下して食べ物をうまく送れなくなる食道拡張症でも吐き戻しがみられます。わんちゃんの食道拡張症では、甲状腺機能低下症や重症筋無力症と併発しているケースもあります。

 

その他、誤飲が原因となる場合もあり、ボタン電池を誤飲した場合には食道粘膜にびらん・潰瘍が起きて吐き戻す可能性があります。

 

 

こんな吐き戻しのときは要注意!

要注意の吐き戻し

 短期間(毎日、あるいは1日のうちに)繰り返し液体や食べ物を吐く際は、吐き戻しでも嘔吐でも病気が隠れている可能性があります。

 

できるだけ早く受診するようにしてください。

 

 

原因ごとの吐き戻しや嘔吐の対策

吐き戻しや嘔吐の対策

フードに原因がある場合

一気食いや一気飲みによる胃の過伸展刺激による嘔吐の場合は少量頻回給餌が有効です。

 

例えば、1日2回の給餌タイミングで一気食いしてしまうのであれば1日の量は減らさないようにして、1日3~4回(朝・夕・夜)に分けて与えると改善することが多いです。

 

また、好きなものを丸飲みしてしまいがちな子に大きな塊のものを与える際は注意深く見守り、飲み込む危険性があると感じたらちいさく切って与えるとよいでしょう。

 

その他、空腹時に胃酸の刺激で胃液を吐いてしまうことがあります。度々みられるようであれば、かかりつけの獣医師に相談のうえ、食事の回数や時間、内容を見直すことも検討しましょう。

 

病気が原因の場合

繰り返し吐くときは自宅で対応せず、受診して嘔吐や吐き戻しの原因を明らかにした上で適切な治療を受けさせてあげることが重要です。短期間に何度も吐いていたり、滅多に吐かない子が二日連続で吐いている、元気や食欲もなくなっている場合などは早急に受診しましょう。

 

その他

分娩時の嘔吐や麻酔薬投与時の嘔吐は一時的であることが多く、出産が終わったり麻酔の効果が切れればおさまる場合がほとんどです。

 

 

まとめ

吐き戻しと嘔吐を見極めるのは難しいですが、いずれの場合であっても症状が続いていたり元気や食欲がなくなったりしたら状態が悪くなっているサインです。

 

病院では原因を調べるために、食事後のどのタイミングで吐いたか、吐いた内容物はどんなものだったかなどを詳しくお伺いすることがあるかもしれません。日頃から様子を観察し、もし受診となった際もこれらの情報を伝えられると診察がスムーズになるでしょう。

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