まさか愛猫が糖尿病に?気を付けたいサインとは?

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

猫の糖尿病の発生率は200頭~1000頭に1頭の割合で発生すると言われており、気を付けなければならない病気のひとつ。特に、中年齢以降の猫に発症しやすいといわれています。ただ、猫の糖尿病は症状が現れにくいため、気づかないうちにゆっくりと進行しまうとか…。今回は、そんな猫の糖尿病について、獣医師に教えていただきました。

猫が糖尿病になると…

水をたくさん飲み、多量の尿をする多飲多尿、ふらつく、元気がない、嘔吐、黄疸などさまざまな症状を発症するようになります。
糖尿病といえば厳しい食事管理であったり、インスリン注射をしたりといったイメージがあると思います。猫の糖尿病でも同じように治療することがあります。

糖質過多の猫は要注意

猫は肉食動物なのでお肉の消化・代謝は得意ですが、それ以外の栄養素(炭水化物、脂質)の代謝はあまり得意ではありません。それなのに、いわゆる市販のキャットフードの中には、お肉(タンパク質)以外にも過剰な炭水化物などの栄養素が多く含まれているものもあります。

そのような食事を続けていくと、うまく代謝できず高血糖状態を長引かせ、糖質代謝異常に陥りやすい、とも考えられています。ただ、キャットフードには猫にとって必要な栄養バランスが考えられていて、糖質ももちろん必要。大切なのは、摂取しすぎない、フードの質を吟味するということです。

運動不足による肥満に陥っていないか

また、家庭で飼われている猫たちの多くは、好きな時に餌を食べることができ、かつ野生とは異なり毎日十分な食餌を与えられているため、肥満の子が多い傾向にあります。そのような状況下で、もっとも効果的な対策はなんといっても減量です。

しかし猫はタンパク質以外の代謝利用が苦手なため、絶食による急激な減量で脂肪を減らそうとすると、体に負担がかかり過ぎてしまい病気(肝リピドーシス)になってしまうので、断食は絶対に避けましょう。

運動量を増やしてあげることが改善策に

運動量を増やすことも治療のひとつとなるので、遊び道具や普段の環境を変えたりすることで減量していきましょう。うまく体重がコントロールできれば食餌管理のみで対策していくことができます。

遺伝(先天性)や基礎疾患によるものも

<遺伝(先天性)>
インスリンを分泌する膵臓の異常により遺伝的に高血糖になりやすく、食餌管理だけでは難しい場合が多いようですが、猫にとってはこの確率はそれほど多くはありません。いっぽう犬ではこちらの原因が多く、食餌療法と合わせてインスリン注射を行います。

<基礎疾患>
内分泌性疾患、腎疾患、心疾患、腫瘍、膵臓などの炎症疾患がきっかけとなり糖尿病を発症することがあります。また、これら疾患の治療にて用いられる投薬剤投与によって発症することもあります。

獣医師からのアドバイス

高血糖や糖尿といったサインはなかなか気づかないこともあります。そのため、月に1度は定期的に体重測定しましょう。食べ過ぎや肥満といった、前述のような症状が認められる場合や、中年齢以降の猫たちは目立った症状が認められなくても半年~1年に一度は動物病院にて血液検査や尿検査などの健康診断を受けると安心です。

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