もしも愛犬が「椎間板ヘルニア」になったら……その治療法は?
出典:PIXTA
症状が軽い場合は「内科的治療」を
犬の椎間板ヘルニアの治療は症状によってさまざまですが、大きく分けて内科的治療と外科的治療があります。内科的治療は、症状が軽い場合や脊髄の圧迫が少ない時に行われます。ただし、ダックスフントやフレンチブルドック、コッカースパニエルのような軟骨異栄養犬種(軟骨に変性が生じやすい犬種)はです注意が必要です。このような犬種は症状が軽くてもCT検査をすると脊髄圧迫が酷かったり、一気に進行して歩けなくなる可能性があるので注意しましょう。
症状が重くなると「外科的治療」が必要
内科的治療は再発する可能性があり、ケージレストで安静にしていても症状が治まらない、もしくは悪化して、感覚がなくなったり運動機能が低下したりする重症の場合は、外科的治療の方が、治療成績がよいです。外科的治療とは、椎間板物質が飛び出して脊髄を圧迫している部位を特定し、取り除くことです。脊髄増影やMRI検査、CT検査などで事前に検査をすることで、手術成績が上がります。
獣医師からのアドバイス
犬の椎間板ヘルニアの治療は、絶対安静が基本です。数週間、狭いケージから一歩も出さずに安静に過ごす「ケージレスト」という方法で行います。散歩も連れていってはいけません。トイレも同じ場所で行い、絶対に歩かせないようにしてください。家でできない場合は、入院させましょう。あわせて、消炎鎮痛剤を内服したり、深部を温め痛みを和らげ神経の回復を促すレーザー治療をすることもありますが、基本はケージレストです。これがきちんとできてはじめて、内科的治療が効果を発揮します。
![犬の保険・猫の保険なら楽天ペット保険「ずっといっしょ[もっと]」](/assets/pet/bnr_002_616x120-264c8c2a50fa794412bfe2563e0d32002995b2b52c87a8352cc9ea389ccc7e99.jpg)
![犬の保険・猫の保険なら楽天ペット保険「ずっといっしょ[もっと]」](/assets/pet/bnr_002_300x250-c15fd3aa0090ecd8356fb9332026afba539f0b5d38d538a29afbeef1120ad25e.jpg)