更新日 2020年02月28日
猫のアレルギー性皮膚炎の症状
アレルギー性皮膚炎の共通して見られる症状は、かゆみとブツブツの発疹や顔や背中などに脱毛が見られます。さらにかゆみに伴いなめたり、ひっかいたりすることで皮膚の炎症が悪化することが多いです。さらに、猫のアレルギー性皮膚炎の症状はアレルゲンとなる原因物質の違いで、症状や病気を起こす場所が少しちがってきます。食物アレルギーでは、特定の食物を摂取したあとに、顔や外耳、首や喉元にプツプツした発疹や脱毛、かゆみがみられることが多いです。 一方、ノミアレルギー性皮膚炎では、主に腰やお尻など後ろに痒みが集中し脱毛を伴う皮膚炎を起こします。
猫のアレルギー性皮膚炎の原因
この病気は体内に入ったアレルゲンに過剰反応して起こります。原因となるアレルゲンには、ノミやダニ、食べ物、金属、布など接触性のアレルギーやハウスダストや花粉など吸引性のアレルギーなど様々なものが考えられます。これらのアレルゲンになる可能性のある物も、猫それぞれにより反応が異なり、全く問題にならない猫もいれば、逆に、ごくわずかに接触や吸入、口にしただけでもアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。さらに、1種類のアレルゲンに反応するだけではなく、複数のもの、例えば、花粉やハウスダスト、ダニ、鶏肉、小麦粉など複数のアレルゲンに反応する猫もいます。
猫のアレルギー性皮膚炎の予防/治療法
まずアレルギー性皮膚炎を悪化させる基礎疾患がある場合は、まずその病気の治療を行います。疥癬や糖尿病やホルモン異常などがあげられます。さらに、可能であれば、原因となるアレルゲンを特定し取り除くことが大切です。アレルゲンを特定することが難しい場合は、アレルギー症状に応じて、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤などを投与します。ただし副作用もあり、投与する時は観察が必要です。皮膚が乾燥した場合には保湿剤を利用する時があります。生活環境の改善が必要な場合もあります。人間の場合と同じでダニやホコリ、花粉などの影響をうけないようにこまめに部屋を掃除する必要があります。また、シャンプーを行う事で、皮膚や毛についたアレルゲン物質を流す事も有効です。
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