更新日 2020年02月28日
猫のツメダニ症の症状
ツメダニ症の症状は、寄生部位に大量のフケが出る、かさぶたや湿疹ができる、脱毛するなどありますが、強いかゆみを伴うことは少ないようです。多くの症状は頭部と背中に出ますが、お腹やシッポの付け根にも見られることもあります。成猫ではほとんど症状が現れないこともあります。一方、ツメダニが人に感染すると、激しい痒みを引き起こしてしまいます。
猫のツメダニ症の原因
ツメダニ症は、猫にツメダニが寄生されることで発症します。ツメダニはウサギや犬、猫などの動物との直接的な接触や、ノミやシラミなどの外部寄生虫の体や、服や敷布などを介した間接的な接触で寄生します。ツメダニはその名の通り、ダニの頭部に巨大な爪のある触肢(しょくし)をもっており、体調は0.3ミリから0.5ミリの非常に小さく、肉眼の確認は難しいですが、皮膚を移動する際にフケが動いているように見えることもあります。感染したツメダニは猫の皮膚に傷をつけて体液やリンパ液を摂取しながら生きていきます。また、皮膚の上で出会ったオスとメスはは交尾し、産卵します。卵は体から落ちないように蚕のような糸で猫の毛にくっついて、3回脱皮を繰り返して3~4週間で成虫になります。治療をしなければ、繁殖して増え続けてしまいます。しかし、人に感染した場合は、人の皮膚では繁殖でできないため、強い痒みを示すものの一過性の症状で治まります。
猫のツメダニ症の予防/治療法
治療では、ノミやダニの予防・駆除剤の投与が行われます。また、殺ダニ効果のある駆除剤の投与も行われます。さらに飼育環境の徹底的な清掃消毒が必要となります。予防としては日頃から猫の状態を観察し、皮膚の状態がおかしいと感じたら受診することが大切です。
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