犬の気管虚脱の症状

カテゴリー:犬の気管虚脱
更新日 2020年02月28日

犬の気管虚脱の症状

特徴的な症状にガチョウの鳴き声の様な咳・ゼーゼーとした呼吸(息)・稀に吐き気があり、進行すると呼吸困難に陥って舌が紫色に変化しチアノーゼを起こします。肥満・老化・慢性気管支炎・運動・興奮状態で悪化し、呼吸困難に進行しやすくなり酸素不足により失神や死亡する場合もあります。

気管虚脱は中高年齢層に多く発症しますが若年層でも発症します。軽症の場合に食餌の最中・運動後・水を飲んだ後などに咳が発現します。軽症であれば数秒・長くても15分程度で発作が収まりますが病状が進むと呼吸困難になっている時間が長引く傾向にあり、よだれを流して舌を出すなどが発現します。進行すると治療が困難になるので軽症のうちに受診する必要があります。

犬の気管虚脱の原因

気管虚脱とは、気管が押しつぶされたように変形して、咳や呼吸困難を起こす病気です。この病気は猫でもまれにみられます。
原因としては、遺伝的なものと、栄養的なもの、他の病気により引き起こされるものがあります。遺伝的なものは、もともと気管が変形していて、発症する場合があります。栄養的なものだと、100%肉食だと起きるとされています。他の病気によるものは、心臓病などで荒い呼吸を繰り返している時などに起こします。
症状は、ガーガーした呼吸音や空咳などで、ひどくなると、チアノーゼになります。チアノーゼというのは、酸素が欠乏して舌が赤黒くなる状態です。速やかに病院を受診ちましょう。
かかりやすいのは、中年以降のチワワ、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、パグ、ビーグルなどの小型犬で、特に肥満は要注意です。蒸し暑い時期の散歩や運動、体重管理に配慮することで、リスクを減らすことが可能です。

犬の気管虚脱の予防/治療法

気管虚脱は犬特有の疾患で、アヒルのような咳発作が特徴で慢性的に進行し完治が非常に難しい病気です。

遺伝的な原因としてミニチュア種・トイ種などに見られますが稀に大型犬でも見られ中高年齢層に多く発症し,気管が扁平する原因は解明されておらず興奮・運動後・食餌・水飲み時などに発作が多くみられます。

進行するとチアノーゼや呼吸困難に陥りますが、まだ進行する前の中等度の症状であれば薬剤などで緩和して進行を抑制させる治療が行われます。薬剤は気管支拡張薬・抗炎症薬・抗性物質・去痰薬・鎮咳薬など風邪の処方と同じようになりますが、進行した場合は酸素吸入や切開手術が行われます。但し切開手術は潰れた気管にリングを入れて補強する手術になり一時的な効果は期待出来ますが再発の恐れがあります。

予防法では肥満防止・暑さ回避(気温の変化)・咽頭の圧迫を避ける(ハーネスや首輪)・ストレス回避があり咽頭や首への強い刺激が加わらないように注意してあげます。

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