犬のマダニの寄生の症状
カテゴリー:犬のマダニの寄生
更新日 2020年02月28日
犬のマダニの寄生の症状
ペットにマダニの寄生が起こると、代表的な症状としては、痒みを発生します。よって、頻繁に掻きむしるような行動を行います。また、痒いことが原因になり、歩行障害などが発生する場合もあります。マダニは、寄生すると血液を吸いますので、重症となってくると、貧血などの症状も現れる場合があります。
最も怖いのは、二次被害が起こることで、マダニから感染する感染症にかかってしまう場合があります。それらの感染症には、日本紅斑熱や、ライム病、ダニ麻痺症、バベシア症、Q熱、ヘパトゾーン症などがあります。これらの感染症にかかると貧血を起こしたり発熱したり、元気が無くなったり、食欲が落ちる、普段散歩に行きたがるのが行きたがらなくなる、よろよろと歩く、など様々な症状が現れます。
発熱した場合、体温計を使用することにより、人間と同じように体温を測ることができます。犬を例に挙げると約39.6度くらいの温度だと発熱していると言えます。40度を超えていると危険な状態です。
犬のマダニの寄生の原因
マダニの寄生の主な原因は木や草の生い茂った地域を歩くことで寄生されることです。ペットの散歩の際に付着したマダニが寄生し、血を吸います。マダニは前足先端に「ハラ―器官」と呼ばれる特殊なセンサーのような感覚器官を持っており、哺乳動物から発せられる二酸化炭素、体温、振動などを感知することができます。そのため、多くのマダニが草むらや森林に身を潜ませ、動物が通る道で待ち伏せをし、ハラ―器官で動物の居場所を探知します。そして通りかかった動物にマダニのいる植物が直接触れたときにうまく乗り移り、付着することで寄生します。
マダニは口がのこぎりのようなギザギザの形状をしており、吸血時には口が抜けないように接着剤のような分泌液を口から出します。口が抜けないようにすることによって寄生してもふり払われないようになり、風船のようにパンパンになるまで吸血します。刺された部分が炎症を起こすのは、このように吸血された際に腫れることが原因とされます。
犬のマダニの寄生の予防/治療法
犬などに多くされるマダニの寄生は主に春から夏、草木に生息するマダニの近くを歩き付着することによって起こります。ペットに付着したダニは血液を吸い数十倍にも大きく膨れあがるので、その時期に愛犬のブラッシングをする際、注意して黒いイボ状の物が付着していないかどうかを確認することが症状を悪化させない為の予防に繋がります。また、ダニは血液を通じて感染する病気も持っている事が多いので、予めスポット・スプレータイプの駆除剤を掛け、付着する前に予防する事もとても重要です。
マダニに寄生されてしまい、大きく肥大化してしまった場合には動物病院で処置してもらうのが最も安全な治療法となります。具体的には医師が直接ピンセットで除去する方法をとりますが、知識のない飼い主が無理に除去する場合は皮膚に食い込んだ足が残ってしまったり、ダニの体が破けて血液が流れ出たりと危険が伴うので、発見した場合は無理をせず掛かり付けの動物病院に相談しましょう。