猫の乳腺炎の症状
カテゴリー:猫の乳腺炎
更新日 2020年02月28日
猫の乳腺炎の症状
猫の乳腺症は、出産後の母猫の乳房にしこりができ、感染により熱がでる病気です。乳腺炎は、乳腺の細菌による感染で起こります。乳腺症は、乳腺内にお乳が残るために起こります。お乳を十分に子猫が吸ってくれない、早めに子猫を離されてしまうなどが原因です。乳腺炎は、子猫がお乳を吸うときや爪などで乳房に傷をつけてしまったりすることが原因になります。子猫に授乳をするため乳腺がいつもより開いているため、細菌感染を起こしやすくなっているのです。
症状は、乳房が固くなり、熱を持ち、痛がるようになります。母猫の食欲が低下し、体力が弱ります。化膿すると膿や血が混入したものが出るようになります。
治療は、マッサージしてお乳を搾乳します。細菌感染を予防するため、抗生物質の投与をします。脱水症状などみられたら点滴を行います。
予防は、猫の環境を清潔に保ち、リラックスして授乳できるようにします。子猫の体重を測り減少があればお乳が出ていない可能性もあります。お乳が張り痛がる時は、すぐに受診してください。。
猫の乳腺炎の原因
乳腺炎または乳腺症は、授乳時に乳腺に細菌が感染して、炎症して膿れる症状です。この症状による原因は、2種類あります。母乳が、乳腺内に多く溜まってしまうことで発症します。これは、母乳の分泌自体が多く残ってしまうことで起きます。また、生まれてきた子猫の数が少なかったことで、母乳が余ってしまったり、早く離乳してしまい、母乳が必要とされなくなったために起こることが原因です。
もうひとつは、乳腺に細菌が感染して発症します。子猫が授乳中にひっぱたり、爪で引っかいたりして乳房を傷つけて、その傷口から細菌などに感染してしまうのが原因です。
この病気の多くは授乳時に原因があり、症状が起こりますが、それ以外の原因で起きることがあります。猫は、避妊手術をしていると発情しませんが、普通は、発情期にホルモンの働きが活発になります。活発になった時に妊娠したような状態になり、まれに母乳が分泌されたことが原因で感染することがあります。
猫の乳腺炎の予防/治療法
乳腺炎(乳腺症)とは乳汁を生産する乳腺に炎症が生じた状態のことを言います。症状として乳房の腫れとこり、黄色い乳汁の分泌、発熱、子猫に対する授乳拒否がみられます。授乳の際に引き起こすことが多く、乳汁が詰まったり、細菌に感染するなどして発症します。この病気は子猫にまで影響を与えるので、症状が見られたら早めに病院を受診しましょう。応急処置として、乳房を冷却します。血液量を減らし炎症を軽減させます。またウイルスに感染している場合があるので子猫は症状が改善するまで人工保育に切り替えます。治療には投薬治療が施されることが多く、抗生物質や抗炎症剤、ホルモン剤の投与が行われます。症状が悪化した場合、外科手術により患部を切除する外科手術が行われる場合もあります。
授乳時期の発症が一番多いので、こまめに乳頭をチェックし、汚れていたらふき取るなどして予防しましょう。また症状がみられた場合、念のため子猫に影響がないか獣医師に相談しましょう。