猫の急性胃腸炎と胃潰瘍の症状

更新日 2020年02月28日

猫の急性胃腸炎と胃潰瘍の症状

猫の急性胃腸炎の主な症状は突然の下痢と嘔吐といった消化器症状です。
重症になると水のような下痢になったり、血便をする時もあります。また繰り返しの嘔吐により水を飲むだけでも吐いてしまう事もあります。
また、胃潰瘍になると、吐いた物が赤黒い色になったりして吐血という症状が出る場合もあります。発熱や腹痛が伴うこともあります。
症状が長期化すると、食事を採ることができずに体重が減少したり、脱水症状を起こすこともあります。伝染性の急性胃腸炎の場合には、ショック状態に陥る例もあります。

猫の急性胃腸炎と胃潰瘍の原因

胃腸炎の原因には、さまざまな物があります。パルボウイルスやコロナウイルス、細菌類の感染によって引き起こされるもの、寄生虫の感染によって引き起こされるもの。さらに薬品などの誤飲のほか、特に長毛種の猫の場合、毛づくろいによって体内に入った、体毛の蓄積が原因となることもあります。食べ物によって発症する場合もあります。その多くは、冷たい食べ物や、腐っているものを食べてしまった場合などです。

猫の急性胃腸炎と胃潰瘍の予防/治療法

予防法としては、ウイルス性の一部に関しては、定期的な予防接種が有効です。新しく子猫を飼育し始める時には、獣医師による健康診断と検便を行うことも早期発見につながります。
治療は、症状が比較的軽い場合は薬を飲ませて様子を見ることもあります。しかし、薬を飲むことで吐き気を引き起こす可能性もあるので、注射や点滴による投薬が基本となります。下痢や嘔吐による脱水が疑われる場合には点滴や皮下補液で緩和をはかります。同時に下痢や吐き気を鎮める薬も投与します。猫伝染性腸炎ではショック症状に陥る可能性があり、治療に先立って早急に血液検査を実施することが望ましいです。嘔吐や下痢等の症状が見られた場合は早めに獣医師に相談すると良いでしょう。

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