犬の前立腺肥大の症状

カテゴリー:犬の前立腺肥大
更新日 2020年02月28日

犬の前立腺肥大の症状

前立腺肥大は、初期症状はほとんどありませんが、肥大が進むと次第に便が出づらくなります。また、前立腺は尿道を囲むように存在しているため、おしっこがしづらいなどの排尿障害を起こすこともあります。さらに病状が進行すると前立腺炎を併発するケースもあります。




前立腺肥大の治療には、去勢手術が効果的ですが、外科手術という選択肢以外にも、ホルモン剤を投薬することで、治療を試みる手段もあります。比較的軽度で、肥大によって腸を圧迫し、便秘を起こしている程度であれば、食事療法だけで改善する場合もあります。この病気は、加齢とともに発症する可能性が高まってくる病気ですので、去勢手術による予防以外に、普段の生活の中で予防することは難しいです。日ごろから尿の量や頻度、便の形状をチェックし、異常を感じた場合は早めに診察を受けるようにしましょう。

犬の前立腺肥大の原因

前立腺肥大は犬にも猫にもみられる症状ですが、どちらもオスの病気になります。

犬の場合には去勢していない高齢のオスに多くみられ、男性ホルモンのバランスが加齢によって崩れることが原因になります。便秘や排尿困難、下痢や血尿などの症状がみられます。

早期の去勢手術によって予防することができる病気です。雄犬の場合には6歳くらいで罹患する場合が多いといわれていますので5歳になるまでに去勢手術をすませておくことが大切です。獣医の指診やレントゲン検査、エコー検査などで前立腺肥大を確認することができますので、定期的な健康診断をしておくこともおすすめです。猫の場合にはもともと前立腺の発達が悪いため前立腺肥大は稀な病気です。

犬の前立腺肥大の予防/治療法

前立腺肥大の発症には、精巣から分泌される男性ホルモンの1つであるアンドロジェン、女性ホルモンの1つであるエストロジェンなどの性ホルモンが関与しているため去勢手術が最も効果的な治療法となります。しかし、心臓疾患を併発しているなど手術の実施が難しい時は抗ホルモン剤の投与を行うことで前立腺の縮小をさせることができます。その場合、一度治療が終了したあとも定期的に精査を行い再発がないか確認することが必要です。予防は老齢になる前の去勢手術です。

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