犬の膀胱炎の症状

カテゴリー:犬の膀胱炎
更新日 2020年02月28日

犬の膀胱炎の症状

犬も人間と同じように膀胱炎になることがあります。
犬では尿道から細菌が入って膀胱で炎症を起こしてしまうことが多いです。尿の色が濃くなったりにごったり、臭いがきつくなったり、少量の尿を頻繁にしたり、いつもと違う場所で排尿してしまうこともあります。排尿時に痛みを伴うため、鳴くこともあります。残尿感と痛みのためそわそわと落ち着きなく動き回ることもあります。

犬の膀胱炎の原因としては寒暖差やストレス、細菌感染もありますが、結石ができている場合もあります。

犬の体調がおかしいと思ったら、できるだけ早く獣医さんに受診して治療を開始することが早く治すためのカギになります。

治療法としては投薬治療が一般的とされています。
抗生物質による治療が重要で、感染症を引き起こす大腸菌やブドウ球菌などを撃退してゆきます。
投薬がきちんと効いているかを検査でチェックしながら治療をしますので、途中で中断しないようにしましょう。
悪化させてしまうと腎盂腎炎などの重篤な病気に移行してしまう可能性があります。

犬の膀胱炎の原因

犬の膀胱炎はとても多い病気です。細菌が原因で起きる膀胱炎や尿道炎は犬では一生のうちに約14%が1回は経験すると報告されています。もっとも多いのは尿道から細菌が膀胱へ移動して感染する上行性感染(じょうこうせいかんせん)が多いので、尿道が短い雌の方が雄よりも発症しやすいとも報告されています。結石が形成されていて粘膜を刺激している場合や、脊椎ヘルニアなどで排尿をつかさどる神経が損傷しうまくおしっこが出来ていない時にも発症しやすくなります。

犬の膀胱炎の予防/治療法

犬の膀胱炎の治療は、細菌感染が原因となっている場合にはまず細菌を特定し、効果のある抗生物質を投与します。細菌の大半は大腸菌、ブドウ球菌、プロテウス属で、どのような細菌が感染しているのか検査し、これらの細菌がいなくなるまで2~3週間程度は抗生物質を服用することになります。細菌が減らない場合は抗生物質が合っていない可能性があり、途中で種類を変更することもあります。処方された薬は必ず飲み切り、症状の改善後も検査をして細菌がいなくなったことを確認することが必要です。

結石や結晶が原因の場合には、療法食によって石を溶解させられるものもあります。ただし、再発の可能性が高いため生涯にわたって療法食を続けることになります。

療法食で溶解できない種類の結石や結晶は、手術によって摘出しなければなりません。また、犬の膀胱に腫瘍があって膀胱炎になっている場合は悪性の上皮がんの可能性が高く、外科手術と抗がん剤の投薬が必要です。これらの手術の必要な膀胱炎は再発の可能性が高いので、定期的な通院をして検査を受けるようにすると安心です。

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