犬の口唇炎の症状

カテゴリー:犬の口唇炎
更新日 2020年02月28日

犬の口唇炎の症状

ペットの口唇炎は唇からあごの先にかけて炎症が起こっている状態のことです。

炎症の広がり具合で3種類の呼び方があり、最初は「ざ瘡」といって1本の毛穴の辺りのみに小さくぽつぽつと炎症が起こり始め、次に真皮成分が流れ出て膿庖を形成した「せつ」、一番ひどくなると複数の毛穴を巻き込んだ大きな炎症の「よう」になります。犬の場合ですとざ瘡やせつが多いです。

この病気にかかるとあごに痛みやかゆみが出るので足で何度も唇をひっかき、そのせいでまた悪化してしまい患部は脱毛してしまうことが多いです。黄色ブドウ球菌が傷口に入り込んで炎症が起きることもあるため炎症部分が化膿してとても強い悪臭がする場合もあります。口内炎があごにできたものが口唇炎です。

細菌の感染だけでなく化学物質などでアレルギー反応が出て炎症を起こしてしまうこともあります。

唇を特にかゆがっていたり唇をよくこするような行動をとっていたり、異様にあごや唇を触っている場合は炎症を起こしている可能性があります。

犬の口唇炎の原因

口唇炎とは口の周り及び唇に発生する皮膚炎や湿疹などの症状です。
口唇炎は体調不良の時によく発症し、蚊に刺されたように赤く腫れたり、唇が傷つき裂けて出血したりします。
原因はいくつかあり、多くの場合接触性やアトピー性と呼ばれるものです。
接触性とは口紅などの化粧品、洗顔料や歯磨き粉などの洗浄剤、リップクリームなど直接唇に接触するものが原因で発症します。
またアトピー性の症状は乾燥や亀裂、皮のめくれなどで皮膚がカサカサになり、唇が変色したりする場合もあります。
口唇炎は鋭利な異物を咬んだときにできる傷や咬傷などの外傷のほか、口内炎、疥癬や毛包虫などの寄生虫感染症や皮膚真菌症などのほか、アレルギー性皮膚炎でも発症します。口唇部の皮膚のしわが発達した犬種(パグなど)は口唇炎になりやすいので注意が必要です。

犬の口唇炎の予防/治療法

アレルギーの存在が疑われる場合にはきちんと検査を行い、確定診断がついたらステロイド剤や低アレルゲン食などの食餌療法を開始します。外傷の場合は、口腔内の細菌の感染を防ぐため抗菌薬の投与を行います。痒みや痛みがひどい時は消炎鎮痛剤を投与します。 放っておくと悪化して食欲が低下したり、痒みや痛みによって生活の質が損なわれることがあるので異変に気づいたらすぐに動物病院に連れて行っていくことをおすすめします。

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