犬の歯周病の症状
カテゴリー:犬の歯周病
更新日 2020年02月28日
犬の歯周病の症状
歯周病には、唾液や食物が歯に蓄積し、細菌が増殖し、歯垢となり、そのままほおっておくと、その中で繁殖した細菌が歯肉に炎症を起こす歯肉炎と、炎症の進行とともに、歯肉や歯を支えている組織が破壊され、痛みを感じるようになる歯周炎があります。歯垢は数日で石灰化し歯石となり、ザラザラした表面に歯垢がくっついてまた歯石となり、悪化の一途をたどっていきます。本来はピンク色をした歯肉が炎症を起こして赤くなり、口の中が出血したり、口臭がしたり、食欲が低下したり、ひどい場合には、歯と歯肉との間に歯周ポケットという隙間ができ、歯がぐらぐらして歯が抜け落ちることもあります。
痛みを伴う場合は、食欲があっても食べられなかったり、痛みによるストレスで、全身の健康状態に悪影響があります。炎症によって細くなった顎骨が、骨折しやすくなっていたり、鼻や目にも炎症が波及することもあります。
歯周病が進行すると、口腔内の細菌が血液を通して全身に運ばれ、心臓や腎臓、肝臓などの内臓疾患を併発することがあります。
犬の歯周病の原因
犬の歯周病の予防/治療法
犬は人間と違い毎日歯を磨かないので、歯石がたまり歯の周りの組織に炎症を起こす確率は6歳以上の犬の85%以上でみられるとても多い病気です。しかし、虫歯はあまりみられず、犬では10%ほどの罹患率であるとされています。歯周病の予防法は人間と同じ、歯磨きをすることです。もちろんペットは自分で歯を磨くことはできませんから、飼い主が世話をしてあげましょう。コミュニケーションの1つとして歯磨きを取り入れることで、ペットも楽しく歯周病予防できます。また、ウエットフードは歯石がたまりやすので、歯のことを考えるとドライフードを与える方がのぞましいでしょう。また、歯石がたまってしまった場合には、病院で取り除きます。人間と違い口を開けて治療に協力してくれるわけではないので、全身麻酔が必要なことが多いです。ペットの身体の負担や必要性を獣医師とよく話し合って、どのような方法が最も望ましいか、相談しましょう。