犬の内耳炎の症状

カテゴリー:犬の内耳炎
更新日 2020年02月28日

犬の内耳炎の症状

内耳炎とは、耳の奥にある内耳という部分が炎症を起こすことを言います。内耳には蝸牛(かぎゅう)という器官と、三半規管(さんはんきかん)という器官が存在し、それぞれ聴覚とバランス感覚を司っています。この2つの器官には、「蝸牛神経」と「前庭神経」が通っており、音を脳へ伝達したり身体の平行感覚等を脳へ伝える役割をになっています。

内耳炎になった場合、この「蝸牛神経」と「前庭神経」のどちらかが炎症を起こしたかにより症状が変わってきます。

蝸牛神経が炎症を起こした場合、音が聞こえにくくなり飼い主の呼び声に反応しにくくなったりといわゆる難聴の症状となります。

前庭神経が炎症を起こした場合、バランス感覚に弊害が出てくる為、まっすぐ歩けない、くるくるとその場で回ってしまう、眼球が小刻みに震える、嘔吐などがあげられます。

原因は様々であり、既に患っている耳の病気から波及する場合や、ウイルス、細菌の感染症なども考えられます。

様子がおかしいと思ったら、まずは獣医へつれていくようにしましょう。

犬の内耳炎の原因

内耳炎とは耳の奥にある内耳と呼ばれるところに炎症が発生した状態の事です。

ペットの内耳炎にはつぎのような原因があります。

すでに中耳炎を患っている場合、炎症が内耳まで波及してしまうことがあります。あと何らかの感染症にかかっている場合ウイルスや細菌が血液に乗って内耳に辿り着き、そこで炎症を起こす場合もあります。細菌感染が原因になることが多いですが、ダニや異物混入、ポリープなどがきっかけになることもあります。

病気の可能性があるペットにはこんな症状がでます。頭を振る、耳を掻く、口をあけるのを嫌がる、よだれがでる、瞬きできないなど、これらの症状は炎症による痛みや神経障害によって起こります。

症状がではじめると難聴になり飼い主が声をかけても反応が鈍くなり、徐々に耳が聞こえなくなり飼い主が気づかないこともあります。また眼球が左右に細かく揺れ動き、重症になると歩けなくなってしまいます。

このような障害は突然現れて飼い主を驚かせます。

犬の内耳炎の予防/治療法

犬の内耳には聴覚の働きをする器官と体のバランス感覚を保つ役割をする器官があり、これらの器官に炎症が起こることを内耳炎といいます。症状はふらふら歩くようになったり耳から膿が垂れてくることもあり、また呼び掛けに応じなくなる難聴になります。神経が炎症でやられてしまうと最悪の場合死に至ることもあります。年を重ねると症状に気が付きにくくなる為注意が必要です。

主な予防方法は発症原因となる中耳炎や外耳炎を放置しないようにすることです。耳の中を犬専用の洗浄液や綿棒で掃除してあげる事も重要です。特に耳が垂れている犬種は蒸れて発症しやすくなるためこまめに掃除すると予防に繋がります。内耳炎は耳の中での症状であり、見た目では分からないので、飼い主が症状にいち早く気が付くかと言うのも大切です。

もし発症してしまった場合の治療法は炎症を起こしている原因を特定し抗生物質などで炎症を抑えます。炎症だけでなく腫瘍がある場合は外科手術による除去となります。

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