犬の外耳道の異物の症状
カテゴリー:犬の外耳道の異物
更新日 2020年02月28日
犬の外耳道の異物の症状
犬や猫の場合に散歩に行って植物の葉や種子・虫などが混入するケースやシャンプーなどで水やお湯が大量に耳に入った場合を指します。外耳道の異物の主な症状として耳を下に向ける仕草・首や頭を大きく振る動作を何度も繰り返します。痒み等刺激が加われば、足で掻いたり突っ込んだりしますが、改善されずに何度も繰り返すのが特徴です。人間でも風呂やプールなどで耳に水が入ると不快感がありますので同じように犬や猫でも起こります。
異物により興奮状態になったりするので無理に押さえ込まないように注意し、炎症が起きてしまうケースもあるので自宅で取り除こうとせずに、なるべく早目に受診します。
虫などの場合は耳の入り口に懐中電灯で光を当てると出てくる場合もありますので、ハチなど刺す危険がある場合の応急処置に便利です。
進行すると耳垢が大量に出る・耳道が狭くなる(聞こえが悪くなる)・匂いのある耳垢が出る・耳道の皮膚が厚くなるなど外耳炎に進む可能性があります。
犬の外耳道の異物の原因
ペットの外耳道への異物混入は一度起きてしまうと面倒です。外耳道とはいわゆる耳の穴から鼓膜まで続く管状の器官のことです。犬や猫の外耳道は縦向きに伸びる垂直耳道と横向きに伸びる水平耳道の2種類がつながっているL字のような構造になっています。この構造は鼓膜が簡単に傷つかないという良い面をもっているものの、一度異物が入り込んでしまうとなかなか出てこないところが難点です。
ペットが頭を何度も振っていたり、頭が傾いてる場合は外耳道の異物混入の可能性があります。また異物が混入した結果、鼓膜が破れてしまうこともあります。
異物混入の原因は、シャンプー時の水、虫、自分の抜け毛、植物の種子などですので、ペットを飼っている場所は病気には関係ありません。
治療ですが、素人が無理に除去しようとすると逆に異物が奥へ行ってしまったり外耳道を傷つけてしまうこともありますので必ず獣医師に任せてください。また頭を振ったりする症状は外耳炎など別の疾患の可能性もありますので動物病院へ早めに受診してください。
犬の外耳道の異物の予防/治療法
外耳道の異物は、ペットの体を洗った時にシャンプーや水が耳に入ったままになってしまうことが原因で起こります。ですから、まずは体を洗う時に、耳に水が入らないように細心の注意を払うことが必要です。ペットの耳を気にする機会はあまりないかもしれませんが、患部の周辺が晴れることもあることから、注意していれば気づける可能性もありますので、定期的に確認してあげるように心がけましょう。また、ペットは異物が発生することにより違和感を感じて、頭をよく振るようになるので、このような仕草をしている場合には、外耳道をチェックしてあげるようにしましょう。
治療法としては、症状が浅い場合には、耳の内部を綿棒などで掃除することで対処することができます。しかし、あくまでも初期段階の治療法ですから、無理に行わないようにしましょう。症状が変わらなかったり、悪化したと感じる場合には、早めに病院に行って、医者に診てもらうことを心がけましょう。