猫の腎炎の症状
カテゴリー:猫の腎炎
更新日 2020年02月28日
猫の腎炎の症状
最初ははとんど症状がありません。病状が進行してくると、毛の艶が悪くなったり、元気がなくなり水をよく飲むようになります。浮腫(ふしゅ):体のむくみや腹水、脱水が見られるようになります。徐々に食欲の低下と体重も減少し、貧血や嘔吐、下痢など消化器症状も見られるようになります。さらに病状が進行して慢性腎不全に進展した場合に、多飲多尿や食欲低下、嘔吐、下痢、貧血など病状が悪化していきます。猫の腎炎の原因
細菌やウイルスの感染、炎症、腫瘍など全身性疾患がきっかけとなって発症します。 細菌やウイルスなどが体に侵入した場合、免疫機能が働き侵入した細菌やウイルスを異物として認識して抗体を産生します。作られた抗体は排除する細菌やウイルスと合体(免疫複合体)し、通常の免疫機能であれば免疫複合体は異物と認識され処理されます。ただ、この免疫複合体が血液に乗り腎臓へ流れ込み、糸球体にあるろ過膜に付着することで炎症を起こしてしまいます。さらに、免疫機能が免疫複合体が付着している糸球体を異物と認識してしまい、糸球体を攻撃することで炎症を引き起こすこともあります。具体的に原因となる可能性のある病気としては、猫エイズウイルス(猫免疫不全ウイルス)感染症や猫伝染性腹膜炎(FIP)、、猫白血病ウイルス(FeLV)感染症、細菌性新内膜炎、慢性膵炎、リンパ腫や肥満細胞腫などの腫瘍のほか、全身性エリテマトーデスなどの免疫介在性疾患があります。