猫のクッシング症候群/副腎皮質機能亢進症の症状

更新日 2020年02月28日

猫のクッシング症候群/副腎皮質機能亢進症の症状

多飲多尿、多食、おなかが大きく膨らんで見えるといった症状が典型的です。
さらに皮膚が薄くなって血管が透けて見えるようになったり、血管が破れて出血することもあります。そのほかにも毛づやがわるくなる、胴体が左右対称に脱毛する、筋肉が薄くなるなどの症状があります。また甲状腺機能低下症や糖尿病を併発することもあります。
老猫に多く発症し、原因としては脳内や副腎に腫瘍ができることにより、ホルモンが過剰生産されてしまうと言わています。また副腎皮質ホルモンと同じ働きをもったステロイドを長期的に投与されていると副作用としてクッシング症候群が発症することがあります(医原性クッシング)。

猫のクッシング症候群/副腎皮質機能亢進症の原因

副腎から産生される副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)は、脳下垂体から産生の調節を受けていますが、この脳下垂体に腫瘍ができ調節系に異常が起こり、産生過多になってしまうことが原因の大半と言われています。
また副腎そのものが腫瘍化し、ホルモンを異常産生してしまうことで起こる場合もあります。

猫のクッシング症候群/副腎皮質機能亢進症の予防/治療法

基本的に予防する方法がないため、早期発見・早期治療を行うことが重要になります。
治療は手術によって腫瘍を取り除くこともありますが、内服薬によってコルチゾールの過剰な産生を防ぐという治療が多いです。
クッシング症候群自体は、命にかかわる病気ではありません。また、猫の場合、犬などに比べて発症する可能性が低いことも知られています。しかし、糖尿病を併発するリスクが上昇するため、十分注意しなければなりません。
上記のように、予防法がなく、早期発見・早期治療が重要ですので、気になる症状がみられた際は、早めに獣医師に相談しましょう。

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