猫の副鼻腔炎の症状

カテゴリー:猫の副鼻腔炎
更新日 2020年02月28日

猫の副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎になると、水っぽいものから粘り気のある様々な鼻汁が見られ膿の混じるものや鼻汁に血が混じることもあり、ひどいくしゃみがみられます。また、鼻が詰まり呼吸が上手くできず、荒くなったり口を開けて呼吸するようになります。鼻や顔をしきるに気にするそぶりを見せる猫もいます。また、炎症が重症化すると鼻梁(びりょう)から額のあたりが腫れて熱を持ち、痛くて触られるのを嫌がったりすることもああります。こともあります。さらに炎症が進むと、副鼻腔内に膿が貯まり蓄膿症になってしまうこともあります。炎症が慢性化して鼻詰まってしまうと、臭いがわからず、食欲が低下して元気もなくなってしまいます。

猫の副鼻腔炎の原因

猫の副鼻腔には額に近い場所に位置する前頭洞(ぜんとうどう)と奥歯に近い場所に位置する蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)があります。        副鼻腔炎は原発性のものはほとんどないと言われており、主に鼻炎の炎症が前頭洞の副鼻腔に入り込んでしまうと発症します。鼻炎と同様に、ウイルス性や細菌性の上部気道感染から続く場合や、鼻腔ないの異物、アレルギー性鼻炎、鼻の中にできた腫瘍性病変から二次的に引き起こされます。また、鼻腔は目とも繋がっているため、結膜炎や眼ヤニなど眼病変を伴うこともしばしば見られます。そして、副鼻腔炎のほとんどが前頭洞でおこりますが、稀に、歯周病などの炎症により蝶形骨洞にも炎症が起こることもあります。

猫の副鼻腔炎の予防/治療法

副鼻腔炎の主な治療は、鼻炎や歯周病など基礎疾患に対してになります。抗生剤や真菌薬など原因に合わせた投薬になります。特に症状が重く呼吸困難を起こしている場合には、吸入器(ネブライザー)を用いて鼻や喉に薬剤を噴霧して直接局所的に炎症を抑えます。さらに、副鼻腔に膿がたまっているような蓄膿症を起こしている場合は、外科手術で副鼻腔にチューブを入れて内部を洗浄して膿を洗い流すような処置がとられることもあります。他にも、腫瘍が原因の場合は外科手術や放射線照射治療によって、腫瘍を取り除いたり縮小させて、症状の改善に努めます。                                          予防法としては、定期的なワクチン接種によって鼻炎の原因となるウイルス感染症を防ぐことや、普段から猫の様子を観察して鼻炎の症状が見られた場合には、早めに治療を受けて鼻炎が慢性化しないよう心がけましょう。さらに、飼育環境を整え清潔に保つことが大事になります。

猫の副鼻腔炎カテゴリー