猫の【てんかん】、知っておきたいその症状や治療法とは?

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

「てんかん」とは、様々な原因により発作を繰り返すことが特徴の脳疾患です。
犬に比べると原因不明の“特発性てんかん”にかかることは少なく、脳腫瘍などの病気の続発としての“症候性てんかん”が主流です。どちらにしても、発作が30分以上長引く場合には、命を落としかねない危険な病気です。

今回はこの「てんかん」について、その原因や治療法などを獣医師に聞きました。

てんかんの主な原因

まずは、てんかんの原因について見ていきましょう。主に以下の4つに分けることができます。

・脳の異常
先天的な奇形、脳炎、脳腫瘍、事故などによる脳の損傷

・内臓の異常
肝不全、腎不全

・血液成分の異常
低血糖、低カルシウム血症など

・感染症
猫伝染性腹膜炎(FIP)

どんな症状が起こるの?

顔の筋肉の一部がピクピクするような軽度のものから、全身が硬直したりバタバタ暴れるような激しい症状まで、さまざまです。全身の発作では、失禁したり口から泡を吹くほか、大きな声をあげたり、突然走り出す行動を起こすこともあります。

たいていは1~2分程度で落ち着きますが、30分以上も発作が続く重責発作の場合には、体温が上昇し、消耗が激しいために命を落とすこともあります。
舌を噛まないようにと手を不用意に出すと噛まれることがあるので、発作が落ち着くまでは触らないようにしましょう。

検査方法と治療について

検査は以下の方法でおこなわれますが、特発性てんかんの場合には、明らかな原因が特定できないこともあります。
【血液検査】脳以外の疾患が原因かどうかを検査
【脳のCTやMRI】脳自体の奇形や腫瘍などの異常を検査

・一般的な治療法
発作を抑えるための抗てんかん薬を使用する内科治療が基本です。薬にはさまざまな種類がありますが、発作の症状や頻度に合わせて用量や種類を決める必要があります。

・腫瘍など脳自体に異常が見つかった場合
外科手術も考えられますが、猫の脳は小さく高度な技術や施設が必要であるため、なかなか一般的ではありません。

・脳以外の発作原因が明らかである場合
まずは原因となる病気の治療が第一です。また発作の頻度が月に1回以下と少ない場合には、治療せずに経過観察になることもあります。自己判断せず獣医師の診察を受けて指示に従う必要があります。

獣医師からのアドバイス

症状がよくなったからといって急に治療をやめてしまうと、反動で発作がひどくなるケースがありますので、治療は必ず獣医師の指示のもとおこなってください。

その他おすすめのコラム

猫も【膝蓋骨脱臼】になる!? その原因や治療法を徹底解説!

2020年04月01日

「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」とは、膝蓋骨(膝のお皿の骨)が通常あるべき位置から内側や外側に外れてしまうことをいいます。犬ほど一般的ではありませんが、猫でもまれに膝蓋骨脱臼になることがあります。 今回は、その症状や原因、治療法などについて... 続きを読む

人より重い?犬の熱中症で怖い後遺症とは?

2020年04月01日

人間だけではなく、犬もじつは熱中症になりやすい、というのをご存知でしたか?激しい体温上昇により、人間よりも重篤な症状を引き起こしてしまうとか…。特に、太っている犬は、苦しい症状や後遺症が続く可能性があるので注意が必要、とのこと。 そんな犬の熱中症を... 続きを読む

ペットの犬猫に「口内炎」ができてしまった! どうやって治してあげればいいの?

2020年04月01日

私たちがふつう「口内炎」というと、口の中にできる、痛みのあるポツンとしたできものをイメージすることが多いと思います。しかしそもそも口内炎とは、内頬や歯肉、舌といった口の中の粘膜の炎症全般を指します。口の中のトラブルは気付きにくく、痛みや食欲の低下といった... 続きを読む

ペットの体調大丈夫?季節の変わり目で注意したいこと

2022年09月26日

寒暖差の大きな季節は体調を崩すペットが増えます。もともとあった疾患が進行してしまうことも多く、愛犬家や愛猫家にとっては心配な時期です。   なぜ季節の変わり目はペットにとって負担になるのか、また、体調悪化を予防する方法や対処法も合わせてご紹介します。... 続きを読む