猫の形質細胞皮膚炎の症状

カテゴリー:猫の形質細胞皮膚炎
更新日 2020年02月28日

猫の形質細胞皮膚炎の症状

形質細胞皮膚炎は猫が患う病気の一種で肉球に皮膚炎が起こり特徴的な症状がみられる病気です。肉球の一部分がスポンジ状の触感に変化し炎症を起こします。初期には特に痛みもなく、表面がカサカサで鱗のようになっているだけの状態です。一般的には前足の片方のみに起こるケースが多いですが、他の足に発症する事もあります。病気が進行するとスポンジ状の炎症状態であった肉球の皮膚がしぼみ始めます。その後は症状が大きくならないままに自然治癒するパターンもありますが、重症化する場合には、肉球に潰瘍ができて出血したり感染する事によって痛みも生じ、足を引きずり始めたり、歩けなくなる場合があります。気になって患部を舐めたりする仕草をするため、潰瘍部分が破けて傷ができ治りずらくなります。さらに、運動を嫌がることから運動不足で肥満を併発してしまう場合もあります。その他に、体のリンパ節が腫れてくることもあります。

猫の形質細胞皮膚炎の原因

詳しい発症原因は不明ですが、猫形質細胞皮膚炎には免疫系が深く関与していると考えられています。また、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)などといったウイルス感染が関連しているのでは、とも考えられています。また、症状がいったん治まっても季節性に再発することもあります。

猫の形質細胞皮膚炎の予防/治療法

治療法は対症療法と外科手術があり、潰瘍を形成している場合には外科手術が用いられます。原因がわかっていない以上、疾患事態を取り除くよりも症状の軽減を目的とした治療が施され、副腎皮質ホルモン薬などを投与し、炎症を軽減させます。原因がわかっていない病気のため、有効な予防策はありませんが、日頃から猫の肉球の状態をチェックすることが重要で、疑わしい症状があれば動物病院で診察を受けるようにしましょう。また同時に関与の可能性のある感染症の予防接種なども行うようにしましょう。

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