はちみつが効く?愛猫の口内炎の原因と対策

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

口内炎ができるのは人間ばかりではありません。猫ちゃんが口内炎になってしまった場合、どのような対策が効果的なのでしょうか?

そこで今回は、猫の口内炎の原因と対策について、獣医師に解説していただきました。

猫の口内炎の特徴は?

猫は犬のように大量の歯石や歯垢が付着し歯周病となることはそこまで多くありません。もちろん歯肉炎や舌炎などの口内炎の原因が歯石や歯垢が原因のこともあります。

しかし、口腔内に目立った病変は認められず、口臭も大してしないのに、採食時に痛みがあったり、顔を触られることを嫌がることもあります。

また、猫の口内炎の原因にはウイルスなどの感染もあり、猫エイズウイルス感染症など免疫不全状態であったり、ヘルペスウイルスなどが気道(口腔内や顔、鼻など)に影響を与えることでも口内炎の悪化が認められます。

ネットで話題のはちみつの効果は!?

口内炎の対策として以下のような治療報告があり、はちみつに含まれている成分が口内炎を改善するといわれています。

・抗菌作用により口腔内の細菌増殖を抑えることで口内炎が改善する
・唾液などに作用し、口腔内の環境を整えることで口内炎を改善する
・腸内環境を整える作用により口腔内の環境も変わり、細菌の増えにくい環境になる
・抗炎症作用により口内炎が改善する

実際にはちみつが猫の口内炎に有用かどうかは使ってみないと分かりません。はちみつを与えても効果がない猫もいますし、与えてから口内炎が改善したという猫もいます。

ただし、やはり全ての猫に効果があるわけではないのです。基本的にははちみつ以外の治療の必要があると考えておいたほうがよいでしょう。

また、はちみつを食べ過ぎても体重増加や、時には食中毒などの問題が起こります。与える時には注意が必要です。

お家でできる口内炎予防&ケア方法は?

1. 歯磨き
やはり一番の対策は歯ブラシを用いた歯磨きです。デンタルジェルなどを一緒に用いるのが理想的です。
ガーゼなどで歯と歯肉の境目に付着した歯垢を拭き取ることがケアの重要なポイントです。人と違い歯磨きが必要なことだとわかってくれるわけではないので、口を触ったり、歯磨きをすることに小さい頃から慣らすことが必要です。

2. 食餌
軟らかいフードよりもドライフードのほうが歯垢がたまりにくいといわれています。缶詰や人が食べるようなものを与えることも、歯垢がたまりやすい原因になります。

3. サプリメント
はちみつと同様に口腔内の環境を整えることで、細菌の増えにくい環境にする作用のあるものや、抗炎症作用により口内炎が改善されるものなどがあります。

また、口内炎の原因となるウイルス感染を予防することも大切です。

口内炎の治療法は?

1. スケーリング(クリーニング)
多くの口内炎を発症した猫で必要な処置です。物理的に歯垢や歯石を取り除くことができるため、症状が改善されます。ただし、麻酔などの処置が必要であることが問題点となります。

2. 抜歯
スケーリングの処置をしても改善しない場合や、歯が存在することが直接口内炎の原因となっている場合、抜歯の処置が必要となる場合があります。

3. 内服治療
麻酔をかけることが難しい猫の場合には、抗生物質や消炎鎮痛剤、免疫賦活剤などの内服を用いることで口内炎の治療をすることがあります。原因が完治する可能性が低いこと、治療が長期になるため動物に負担がかかることなどが問題となります。

獣医師からのアドバイス

猫の口内炎は難治性(なんちせい)のことも多く、治療が猫と人に大きな負担となります。今は口内炎のような症状がないとしても予防的にケアをしていくことが必要な病気です。

飼い主さんが猫ちゃんの口の中を気にする習慣があれば、早期対応ができるはずです。週に2~3回は猫ちゃんの口の中をチェックしてあげましょう。

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