吠え方でわかる?犬はどんなことを考えているの?

更新日 : 2020年04月01日

出典:PIXTA

犬はとても感情豊かな動物です。「クンクン 」と鳴くのは甘えたいときで「抱っこして!」と訴えています。悲しそうな「キューンキューン」は甘えたいけれどかまってもらえないのがわかっているときに出す声。たとえば、これから留守番しなければいけないと気づいたときです。

このように犬のしぐさ、吠え方をよく観察すると犬の気持ちがわかります。今回は犬の鳴き方でわかる犬の気持ちを獣医師に聞いてきました。

その1 あいさつ編

・声がこもった感じで吠える
一緒に遊ぼう!と遊びに誘っています。

・高めの声で1〜2回「ワンワン!」と強めに短く吠える
親しい者(犬)に対する挨拶で、典型的な吠え方です。

・遠吠え
「ここにいるよ」と自分の縄張りを主張しています。他の犬の遠吠えに応えるように遠吠えしているときは「聞こえたよ!」と返事をしています。

その2 警戒中!

・連続して3〜4回吠え、少しおいてまた吠える
念のため警戒しているとき。見たことないものを見つけたり、聞いたことない音に気づいたなど、正体不明でよくわからない存在を感じたときです。

・「ワンワンワンワン!」と吠え続ける
犬にとっての不審者、外敵が近づいてきたときで警戒している声です。

・低い声でゆっくり吠え続ける
緊迫した状態。「一歩も引かないぞ!いざというときは飛びかかるぞ!」という心構えをしています。

その3 もう降参します…

・高めの声で「キャイ~ン」
「ごめんなさい!負けました、もうしません!」と反省し、許してもらいたいときの鳴き方です。 

・甲高い声で「キャンキャン!」と鳴く
「痛い!」「怖い!」「参りました!」など。

その4 テンションアーップ!

・高めの声で1回短く強く吠える
驚いた時や予想外のことが起こったときです(人なら「えっ!?」と言う場面)。

・高めの声で何回も短く弱めに吠える
何かに興味津々でワクワクしているとき。警戒しているときと驚いているときのちょうど中間辺りの声です。

・普通の調子で短く「ワンワン」と吠える
「やった!ラッキー!」という感じです。たとえば、リードやうんちの袋を用意しているのを見て「散歩に行ける!」と察知したりご飯の用意に気づいたときなど、テンションが上がっています。

・普通の声から尻上がりに声が高くなる
遊びの真っ最中で「面白い!」「楽しい!」というときです。

その5 ちょっぴりブルー

・低めの声で短く1回だけ吠える
「やめて、放っておいて!」…犬は基本的にかまってもらうのが好きですが、気分がのらないときもあります。ブラッシングがわずらわしかったり、仔犬が母犬にまとわりつきすぎてうるさいときに「こらっ!」という感じに1回だけ短く吠えます。

・高い声で長~く鳴き、しばらく休んで長〜く鳴く
「ひとりぼっちで寂しいよ」「誰かそばにいてちょうだい…」という気持ちです。さらにお留守番が長引いたり、どこかに閉じ込められたりしてストレスが高まると、長く鳴く合間に「キャン!」と鳴くこともあります。

獣医師からのアドバイス

いかがですか?犬は話せない分、全身を使って感情を表現しています。犬の仕草などを含め、あらゆることを統合して犬の気持ちを推測するのがベストですが、初めは吠え方・鳴き方に注意してみるだけでも、犬が今どんな気持ちなのか、だんだんとわかるようになるでしょう。

その他おすすめのコラム

気づいてあげたい、犬の尿結石の4つサインとは?

2020年04月01日

尿結石というと人間だけの病気と思っていませんか?膀胱環境の悪化や体質など理由はさまざまですが、実はワンちゃんにもみられる病気なのです。 尿結石が出来ることにより、排泄の際に痛みが生じたり、通過障害が起こることによって尿毒症など死の危険もある障害が起... 続きを読む

家の中が傷だらけになる前に…猫の爪とぎのしつけ方!

2020年04月01日

あっちこっちでバリバリ…猫の爪とぎは本当に困りますよね。大切な家具や、きれいな壁が台無しですし、騒音も気になるところ。 しかし実は爪とぎには猫たちにとって大切な意味合いがあるのをご存じでしたか? 知っているようで知らない猫の爪とぎについて、そして... 続きを読む

吠え方でわかる?犬はどんなことを考えているの?

2020年04月01日

犬はとても感情豊かな動物です。「クンクン 」と鳴くのは甘えたいときで「抱っこして!」と訴えています。悲しそうな「キューンキューン」は甘えたいけれどかまってもらえないのがわかっているときに出す声。たとえば、これから留守番しなければいけないと気づいたときです... 続きを読む

ペットから人へ感染する病気って?動物由来感染症について知ろう

2021年02月08日

近年、動物から人間へ感染したり、人間から動物へ感染する病気が世界を騒がせています。ペットを飼っている方や小さいお子さん、高齢者がいらっしゃる方は不安に思われることもあるかもしれません。今回は人間と動物の間で感染することのある感染症についてご紹介します。 ... 続きを読む