犬の脱水症状の症状

カテゴリー:犬の脱水症状
更新日 2020年02月28日

犬の脱水症状の症状

犬は人間と同様、体の約90%が水分で構成されています。この水分のうち10%を失うか、水分に含まれているカリウムやナトリウムなど、ミネラル分の喪失によって脱水症状を起こします。また、犬は体温調節を舌で行う為、排尿や怪我によって体液、水分が失われる以外にも、長時間吼え続ける事で水分不足に陥り、脱水症状を起こす場合があるので、注意が必要です。 見た目から得られる症状としては、呼んでも動かない、興味を示さないなどの無気力状態、普段に比べると元気がなく、落ち込んでいるように見える、目の周りに張りがなく、落ち窪んで見える等です。 こうした状態が続く場合には、脱水していないか確認する方法があります。 肩の辺りの皮膚をツマミ上げてから離します。正常な犬の場合、瞬時に皮膚は元の位置に戻りますが、脱水症の場合には皮膚に張りがなくなるので弛んだままになります。また、歯茎を白くなるまで押し、その後、すぐにピンク色に戻るようなら問題はありませんが、長らく白いままであったり、歯茎がネバついて潤っていない場合には、脱水症が疑われます。 脱水症を放置していると、最悪の状況に陥りかねないので、すぐに獣医へ行って治療を受ける必要があります。

犬の脱水症状の原因

犬・猫以外のエキゾチックアニマルと呼ばれるペットにおいても、脱水症状を起こす原因が大きく変わるわけではありません。その原因は大きく分けて4つに大別することができます。
まず最初は、熱中症を原因とした脱水症状です。人間と同様で、どのような動物にも長時間高温多湿の状況下にさらされると脱水症状を起こし、体調が悪くなってしまいます。二点目も人間と同じような原因で、感染症により嘔吐や下痢が繰り返されたことで脱水症状になる場合です。しかし、その原因となるウイルスにはペットのみに感染が好発するものが多くあるため、飼っているペットの種類に即して感染しやすいウイルスを把握しておく必要があるでしょう。一方、寄生虫に寄生されたペットも脱水症状をよく起こします。
ペットが脱水症状を起こす原因の三点目は、消化器系の疾患です。直接水が通る食道や胃、腸などに炎症や閉塞などが生じるとペットは水を飲まなくなり、脱水症状を起こします。また、四点目も内臓疾患による原因で、主に肝臓や腎臓といったホルモンを司る部位で異常をきたすと糖尿病や腎不全を起こして水分が不足します。これらの疾患は老齢や飼育環境の悪化で惹き起こされますが、緊急の治療を要する場合が大半なので、脱水症状の原因として疑われた場合は急ぎ適切な処置が求められます。

犬の脱水症状の予防/治療法

飼っている犬が人間と同じように脱水症状を起こすことがあります。何らかの原因で下痢が続いたりすると、脱水症状に陥ることがあります。脱水症状になると、元気が無くなり、食欲もなくなります。
脱水症状の原因としては、下痢を起こすウイルスや寄生虫に感染すると下痢が続くことになり、結果として脱水症状になります。症状が現れないこともありますから、感染しているかどうかわからない状態で、他の犬から感染してしまうこともあります。
また、内蔵機能の障害でも脱水症状を起こすことがあります。いろいろな発症原因があり、まだ解明されていない病気もあります。他の病気から引き起こされる病気もあります。
それと、人間と同じように熱中症により脱水症状になることもあります。人間と一緒に気温の高いところにいると、犬は地面に近いため、人間よりも体感温度は高いです。特にアスファルトはかなりの高温になるので注意が必要です。息苦しそうになって、呼吸が荒くなり、よだれをだらだら、たらすようになったら要注意です。
脱水症状は、良く観察していれば避けられる場合もあります。散歩の時などは普段と違ったところがないか気をつけてあげるといいでしょう。

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