猫の鼻炎の症状

カテゴリー:猫の鼻炎
更新日 2020年02月28日

猫の鼻炎の症状

鼻炎の症状は幅広く、初めの頃の軽い症状では、サラサラとした透明な水っぽい鼻水を出したり、くしゃみが出たりします。症状が重くなってくると、鼻水が黄色や白、緑色など色がついた膿の混じったネバネバとした粘り気のある性状に変わってくるため、鼻が詰まりやすくなります。そして、鼻で呼吸が出来なくなり、口をあけて呼吸したり、苦しそうに呼吸したりします。また、鼻が詰まることで食事の臭いがわからず食欲が低下し、元気もなくなってきたりします。特に、猫では鼻炎の多くはウイルス性の猫風邪によるもので、眼ヤニや結膜炎など眼にも症状が現れたりします。症状がひどくなってくると、副鼻腔炎を併発することがあります。

猫の鼻炎の原因

鼻炎の多くは、猫ヘルペスウイルス(猫伝染性鼻気管炎:FRV)や猫カリシウイルス(猫カリシウイルス感染症)などが原因となります。猫のウイルス性の鼻炎、副鼻腔炎など含めた上部気道感染症の90%以上を猫ヘルペスウイルスと猫カリシウイルスが占めています。また、真菌感染症によるクリプトコックス症など猫の鼻炎の原因となります。クリプトコックス症は多くが猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全ウイルス感染症などのウイルス感染により体の免疫力が下がっていると感染を引き起こします。他には、細菌性やアレルギー性、腫瘍、異物の吸引、有害物質または煙の吸引、歯の疾患などから鼻炎が引き起こされることもあります。

猫の鼻炎の予防/治療法

鼻炎の治療は、原因に合わせて抗生剤や抗真菌剤など使います。内科療法が一般的ですが、異物や腫瘍などが原因であれば、外科手術で摘出・切除なども必要となってきます。軽い鼻炎であれば、早めに治ることがありますが、免疫力が低下していたり、病気が進行し慢性化したり、副鼻腔炎や蓄膿症を併発してしまうと、なかなか治りずらくなります。    予防法は、原因となるウイルス感染を防ぐために、定期的なワクチン接種を行うことが大切です。他にもアレルギー性の鼻炎であれば部屋の清掃をこまめににしたり、子猫や老猫または病気などで免疫力が低下していれば、極力他の猫や感染を起こす可能性のある環境との接触を避けたりするようにしましょう。

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