犬の出血性胃腸炎の症状

カテゴリー:犬の出血性胃腸炎
更新日 2020年02月28日

犬の出血性胃腸炎の症状

この病気になる原因は明確にはわかってはいませんが、元から患っていた胃腸炎が何らかの理由で進行することで発症に至るのではないかと考えられています。免疫低下や感染など原因は様々ですが、胃や腸の炎症が進行し出血を伴う急性胃炎・腸炎になった場合を指します。
通常の胃炎の場合はさほどぐったりとせず進行も急激ではない為に、出血を伴う嘔吐・下痢が発現したら直ぐに受診します。早期であれば救命率も高く3日程度で治るが、処置が遅れると致死率が高くなります。胃腸炎となっていますが胃や腸粘膜の破壊が起因する病態で、破壊された胃の粘膜から細菌などが侵入することで、敗血症を起こす可能性があります。
パルボウイルス腸炎などウイルス性の疾患と似た症状を現しますが、発熱は伴わないため区別できます。

犬の出血性胃腸炎の原因

出血性胃腸炎の主な症状は、血の混じった嘔吐や下痢です。特に下痢には大量の血液が混じるため、ほとんどジャムのような見た目となります。胃や腸が急激に炎症をおこすことで、水分や血液が不足し、重篤な場合にはショック症状に陥り死に至ることもあります。ショック症状とは、呼吸や脈拍が速くなり、体温や血圧が下がる状態です。ショック症状は、著しい脱水により血液濃縮が起こり、全身に血が回らなくなるため発生します。
出血性胃腸炎は、主に若い小型犬に見られます。また、これといった異常が見られない状態から短時間で重篤化するのが特徴です。ただ、前兆として元気がないとか、食欲不振などの症状が見られる場合もあります。

犬の出血性胃腸炎の予防/治療法

出血性胃腸炎は、その症状を引き起こす原因がわからないことが多いため、治療法としては症状を軽減させるための処置が取られることが多いです。抗生物質を投与することによって、細菌の感染を防いだり、ステロイドの投与が行われます。
適切な治療を行わないと死に至る可能性のある症状なので、きっかけとなる症状を把握しておくことも役立ちます。急性の嘔吐や脱水症状、食欲がなくなってきたりしたら注意が必要です。

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